マルセリーノ

『マルセリーノ』について

『マルセリーノ』(原題：Marcelino Pan y Vino)は、2000年に放送された全26話のテレビアニメ作品で、続編を含めると合計78話に及ぶ大作です。このアニメは1955年に公開されたスペイン映画「汚れなき悪戯」を原作としており、日本アニメーションとともに、スペインのVIPTOONS、フランスのTF1、P.M.M.Pなどの共同制作によって誕生しました。

制作の背景

アニメのキャラクターデザインは、スペイン出身のアニメーターであるホセ・ルイス・モロが手掛けています。この作品は2000年から2001年にかけて、スペインやフランス、イタリア、メキシコといった国々で放送されましたが、残念ながら日本では現在も未放送の状態に留まっています。

続編が制作されることが決まり、2004年からはシーズン2が各地域で放送されました。シーズン2以降はP.M.M.P.の単独制作に変更され、アニメスタジオも北朝鮮のSEKスタジオに移行しました。結果的に、日本アニメーションは制作から外れることとなりました。その後、2010年に放送された最終シーズンをもって『マルセリーノ』は完結を迎えました。

スタッフ情報

制作にあたっては、総指揮を務めたサンティアゴ・モロ、ザビエル・ピカード、黒須正雄といった著名なスタッフが関与しています。脚本陣にはフィリップ・ティエルニーやマリー・ピエール・ロスフェルド、グザヴィエ・ピカール、ハイメ・ド・アルミナン、グレゴリオ・ムロなど多彩な才能が揃っています。また、音楽はジョセップ・マリア・バルダジとダニー・チャンにより制作されました。

アニメーション制作を担ったのは、日本アニメーション、Jade Animation（中国）、SEKスタジオ（北朝鮮）という国際色豊かな面々であり、製作にあたってはスペインのTVE、イタリアのRAI、メキシコのテレビサなどが協力しています。

各シーズンの概要

『マルセリーノ』は、以下のようなシーズン構成になっています。第一シーズンは2000年から2001年に放送され、全26話が制作されました。その後、2004年に放送されたシーズン2では、新しい制作体制のもと、更なるエピソードが展開されました。また、2010年には最終シーズンであるシーズン3が放送され、この時点で物語が完結しました。

関連項目

本作品は、アニメーションの歴史においても重要な地位を占めており、日本アニメーションや原作となった「汚れなき悪戯」との関連性からも注目されています。これらが組み合わさることで、国際的な協力によるアニメ制作の一例として、観る人々に多彩な魅力を届けました。

ぜひこの作品を一度観てみてください。異なる文化背景を持ちながらも、一つの物語が生み出される様子に、アニメーションの可能性を感じることでしょう。

もう一度検索