マルティン・クリザン

マルティン・クリザンは、1989年7月11日生まれのスロバキア・ブラチスラヴァ出身の元男子プロテニス選手です。身長191cm、左利きで、バックハンド・ストロークは両手打ちというプレースタイルでした。ATPツアーではシングルスで6勝、ダブルスで4勝を挙げています。自己最高ランキングはシングルスで24位、ダブルスで73位を記録しました。

選手経歴

ジュニア時代
3歳からテニスを始め、2006年の全仏オープン・ジュニアシングルスで優勝。ジュニア世界ランキング1位にも輝きました。

プロ転向後
2007年にプロに転向し、同年からデビスカップスロバキア代表選手に選ばれました。2010年全米オープンでグランドスラムに初出場。予選を勝ち上がっての本戦出場でしたが、1回戦でフアン・カルロス・フェレーロに敗れました。

2012年はクリザンにとって飛躍の年となりました。チャレンジャー大会で4勝を挙げ、ロンドン五輪に初出場。全米オープンでは4回戦に進出し、サンクトペテルブルク・オープンでATPツアー初優勝を果たしました。この活躍が評価され、2012年度のATPワールドツアー最優秀新人賞を受賞しました。

2013年には、クロアチア・オープンでダビド・マレーロとのペアでダブルス初優勝を飾りました。

2014年、BMWオープンのシングルスでは予選から勝ち上がり、決勝でファビオ・フォニーニを破り優勝。ニース・オープンではフィリップ・オズワルドとのダブルスで優勝しました。全仏オープンでは1回戦で第9シードの錦織圭を破り、自己最高の3回戦に進出。チャイナ・オープンでは準々決勝でラファエル・ナダルを破るという番狂わせを演じました。

2016年には、ABNアムロ世界テニス・トーナメントで決勝に進出し、ガエル・モンフィスを破り優勝。ドイツ国際オープンでも優勝し、好調を維持しました。

2021年、ウィンブルドン選手権を最後に現役を引退することを発表しました。

2023年、現役復帰を果たしITF男子サーキットで復帰戦を飾りました。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 7回 (6勝1敗)
ダブルス: 4回 (4勝0敗)

クリザンは、そのアグレッシブなプレースタイルと、観客を魅了するプレーで多くのファンを魅了しました。引退後もテニス界への貢献が期待されています。

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