マルハチ (スーパーマーケット)

株式会社マルハチ (スーパーマルハチ)

株式会社マルハチは、兵庫県神戸市中央区に本社機能を置く小売企業です。食品スーパーマーケットチェーン「スーパーマルハチ」の運営を主たる事業とし、兵庫県および大阪府に跨る阪神間エリアを主要な営業基盤としています。同社は「阪神エリアの食のライフライン」というキャッチコピーのもと、地域社会の食生活を支える役割を担っています。

沿革

株式会社マルハチの源流は、1946年（昭和21年）に神戸市灘区（現在の水道筋店近くの灘中央筋商店街）で創業した家庭用品小売店にあります。戦後間もない時期に日用雑貨の取り扱いから始まり、地域に根差した商いを始めました。法人としての組織化は1952年（昭和27年）3月に行われ、その後1967年（昭和42年）8月には株式会社マルハチとして体制を整えました。

事業における大きな転換期を迎えたのは1988年（昭和63年）9月です。この時、長年中心としていた日用雑貨の取り扱いから、食品を中心としたスーパーマーケット業態へと大胆な転換を図りました。この業態変更が、現在のスーパーマルハチの事業基盤を確立する決定打となりました。

業態転換後は、積極的な店舗展開が推進されました。1972年には既に立花店を開設していましたが、1980年代後半からは葺合店や青木店、王子公園店などが開業し、2000年代に入っても出店ペースは加速。尼崎駅前店（2000年）、舞子店（2001年）、明石店（2001年）、加古川店（2005年）、武庫之荘店（2005年）、名谷店（2006年）、三田店（2008年）、大開店（2008年）、南芦屋浜店（2010年）、藤原台店（2010年）、落合店（2012年）、学園南店（2013年）、ウッディタウン店（2013年）、都島店（2014年）、鴫野店（2015年）、高井田店（2015年）、箕谷店（2015年）、園田店（2015年）、大正店（2016年）、野中北店（2017年）、西明石店（2017年）、鹿の子台店（2018年）、日生中央店（2018年）、新大阪店（2021年）、柳原店（2022年）など、兵庫・大阪の主要都市や郊外エリアに次々と店舗を開設しました。2015年（平成27年）4月には、本社を創業地の灘区から神戸市中央区へ移転しています。なお、創業の地にあった本店は、2020年2月28日をもって閉店しました。また、店舗の移転・再構築も行われており、例えばかつて西宮店が2021年7月に閉店した後、同じ場所に新たに「さくら夙川店」として2023年11月に新築オープンしています。

店舗ネットワークとシンボルデザイン

2023年4月現在、スーパーマルハチの店舗網は兵庫県と大阪府の広範囲に及んでいます。兵庫県内では神戸市、西宮市、明石市、加古川市、三田市、伊丹市、猪名川町、芦屋市、尼崎市に、大阪府内では大阪市と東大阪市に店舗を展開しており、地域住民の食料品や日用品の購入拠点として機能しています。

スーパーマルハチのシンボルマークには、港町神戸の象徴としても知られる「カモメ」が採用されています。空を舞うカモメの姿を抽象的にデザインしており、上部は空、下部は海を表現。その間に描かれたカモメは、広がる空間を自由に羽ばたく様子を示唆すると同時に、株式会社マルハチの頭文字である「M」の形をシンボライズしています。このマークは、地域と共に未来へ向かって発展していく企業の姿を表していると言えるでしょう。

まとめ

家庭用品店から始まり、食品スーパーへと業態転換を成功させた株式会社マルハチは、阪神間地域において不可欠な「食のライフライン」として地位を築いています。地域に密着した店舗展開と、象徴的なカモメのシンボルマークを通じて、地域社会の豊かな暮らしに貢献し続けています。

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