マルフク (貸金業)

株式会社マルフクに関する概要

株式会社マルフクは、かつて存在した日本の電話加入権売買および電話担保金融業者でした。大阪府知事からの貸金業登録番号は（1）第12529号でしたが、現在は廃業しており、登録業者としては認められていません。2023年5月には、株式会社ハルキに商号を変更しています。

会社の沿革と事業内容

マルフクは、全国各地に拠点を持つ数少ない電話担保金融業者の一つとして、主に中小企業や個人事業主、さらには一般消費者向けに融資を提供していました。また、レンタル電話事業も行い、その結果として貝塚市に事務センターを設置し、数百の店舗を展開していました。これらの店は、赤と白のブリキ製やホーロー製の看板を持ち、全国の家々に存在していました。

しかしながら、電話加入権の担保価値の下落により、マルフクは電話担保金融事業から撤退し、次いで「生活キャッシング・振込ローン」という新たな形で事業を立て直そうとしました。しかし、2002年5月には全店舗を閉鎖し、資産のほとんどをシティグループへ売却しました。その後、上限金利規制の強化や貸し倒れの増加なども影響し、再建には失敗しました。現在、マルフクは貸金業の登録がなく、営業や実体は存在しない状況です。

2005年12月には、臨時株主総会において「マルフククレジット」に貸金業部門の権利義務を承継させるための吸収分割が実施されました。その結果、マルフククレジットはマルフクを引き継ぎ、旧マルフクはその後「株式会社ヴァンテージ・キャピタル・マネジメント・ジャパン」を経て「株式会社ヴィラージュ・キャピタル」に商号を変更しました。

マルフクの広告と看板

広告活動としては、森崎めぐみや畑野ひろ子らがCMに出演し、赤井英和が広告に起用されていました。しかし、貝塚市にあった事務センターはすでに閉鎖され、現在では住宅地になっています。また、全国各地に設置されていた看板は、廃業後も古い木造建築物やトタン屋根の小屋の周辺に多く見られます。一部の看板は、クレジットカード現金化業者のものが上から貼られていることもあります。

シークエッジグループとの関係

シークエッジグループは、1958年4月に「丸福電話店」として創業され、マルフクの本社住所と同一の位置に登記されています。シークエッジ・ジャパン・ホールディングスは、投資業を営み、多数の上場企業の大株主となっています。
また、マルフクの過去の名前や関連ビジネスも様々な名称変更を経て運営されています。

社会的影響と現在の状況

かつてのマルフクは、電話担保金融業界で重要な役割を果たしていましたが、経済の変化や規制の強化により、その活動を終えました。2023年には新たに商号が変更されるも、同社の実質的な営業活動は行われておらず、その歴史は過去のものとなっています。法人格は残存していますが、実態はないのが現状です。

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