マーク・ベランガー

マーク・ヘンリー・ベランガー（1944年6月8日 - 1998年10月6日）は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身の元プロ野球選手です。ポジションは遊撃手で、右投右打でした。「ザ・ブレード（The Blade - 剣）」という愛称で親しまれました。

1962年にボルチモア・オリオールズと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1965年にメジャーデビューを果たすと、1968年からは正遊撃手としてチームを支えました。

ベランガーの持ち味は、何と言ってもその堅守です。派手さこそありませんでしたが、強肩と正確無比なグラブ捌き、そして常に向上心を持って練習に励む真摯な姿勢で、数々の記録を打ち立てました。特に、ゴールドグラブ賞を8度も受賞したのは、彼の卓越した守備能力を証明するものでしょう。また、通算守備率.977は、歴代7位という素晴らしい記録です。

一方で、打撃はあまり得意ではありませんでした。レギュラーとして出場した1968年から1980年の間、打率が.230を超えたのはわずか3回。しかし、1976年には打率.270、27盗塁と、打撃面でも大きく貢献し、オールスターゲームにも選出されました。

1982年にはカル・リプケン・ジュニアの台頭により、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍。同年限りで現役を引退しました。

ベランガーは、現役時代から選手会のリーダーとして積極的に活動していました。引退後も選手会の会長特別補佐として尽力。1998年に肺ガンで亡くなりましたが、その真面目な人柄は多くの人に慕われ、病床でも仕事を続けていたと言われています。

主な表彰・記録

ゴールドグラブ賞：8回（1969年、1971年、1973年 - 1978年）
MLBオールスターゲーム選出：1回（1976年）
守備のみの通算WAR：39.5（歴代2位）

背番号

33（1965年）
7（1966年 - 1981年）
8（1982年）

マーク・ベランガーは、その堅実な守備と真摯な姿勢で、多くのファンに愛された名遊撃手でした。

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