マーティー・ライト

マーティー・ライト（The Boogeyman）について

マーティー・ライト（Marty Wright）は、アメリカ合衆国出身のプロレスラーで、特にWWEでの怪奇派キャラクター「ブギーマン」としての活躍で広く知られています。彼は1964年10月31日、アリゾナ州フェニックスに生まれ、もともとはボディビルダーとしてのキャリアを積んでいました。その後、39歳をあたる年にプロレスラーとしての道へと進むことになります。

プロレスキャリアの始まり

ライトは、タフイナフ出身の選手であり、驚くべき身体能力と不気味なフェイスペイントで注目を集めます。独特の存在感がWWEの関心を引き、OVW（Ohio Valley Wrestling）に所属。ここで、伝説上の怪物キャラクターを取り入れたブギーマンを演じ始めることとなります。

2005年7月11日、WWEのRAWに登場したものの、膝を負傷したため一時離脱。しかし、同年10月14日に再デビューし、以後は奇行で観客を楽しませる怪奇派レスラーとして活躍します。彼は、試合中にミミズを食べさせたり、相手に顔に吐き出したりするなどのパフォーマンスを行い、特に2005年のアルマゲドンではヴィトーにミミズを食べさせるという印象的な一幕も。

異彩を放つギミック

マーティーのブギーマンギミックは、彼の顔面に施された派手なペイントが特徴で、登場するたびに強烈な存在感を発揮します。ECWに移籍後は、シンプルな赤のメイクに変更し、目元を真っ黒にすることでさらに不気味さを増しました。これにより、観客の関心を引き続けました。

彼の入場時には、煙を吹き出す杖を持ち、置時計を頭で叩き割るという演出が定番で、リングに入る前から観客を惹きつけるのが得意です。また、彼は数々の場面で人々を驚かせ、奇抜な行動を繰り返しました。例として、JBLのリムジンから登場したり、実況席の裏から現れたりするなど、要所で観客を驚かせるパフォーマンスが魅力的でした。

対戦成績と受賞歴

ブギーマンとしての地位を確立する中で、2006年にはJBLやブッカーTとの抗争が展開されたり、ロイヤルランブルでの瞬殺試合など、印象的な戦績を残しました。しかし、長期欠場や怪我に悩まされ続けることも多く、2009年にはWWEを解雇。その後、ブッカーTが主宰する団体PWAに所属し、さまざまなインディー団体で活動を再開しました。

2012年には、WWE・RAWでのスラミーアワードで薄ら姿を見せたり、2015年のロイヤルランブルにサプライズ出場したりと、時折WWEに顔を出すこともありました。そして同年、WWEとのレジェンド契約を結んだことを発表。

技とキャラクター

彼の代表的な技には、チョークボムやグッドナイト、ブギースラムがあり、特にチョークボムはフィニッシャーとしての威力を誇ります。ブギーマンのキャラクターは、ただのレスラーではなく、エンターテインメントの要素を大いに含む存在でした。

マーティー・ライトは、只のレスラーとしてだけでなく、エンターテイナーとしても成功し、今でも多くのファンに愛され続けています。彼のユニークで意外な行動は、プロレス界に新たな風を吹き込み、観客を楽しませる要因となっているのです。

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