マーベリック(原題:Maverick)
『マーベリック』は
1957年から
1962年にかけて放送されたアメリカの
テレビ映画で、
1880年代のアメリカ西部を舞台にしています。この物語では、金銭に魅了されつつも揉め事を避ける冷静なギャンブラー、ブレット・マーベリックを中心に構成されています。モノクロの映像が特徴的で、製作は
ワーナー・ブラザースが手がけました。
物語の概要
主人公のブレット・マーベリック(演:
ジェームズ・ガーナー)は、機知と腕前でカードを切る巧妙なギャンブラーであり、言葉巧みにトラブルを解決していきます。この軽妙なドラマはテレビ西部劇の常識を覆し、当時の視聴者に新鮮な体験を提供しました。その結果、アメリカでは5年間にわたって人気を博し続けました。
ストーリーは、制作初期の撮影スケジュールの遅れにより、次男バートも登場する形で展開されます。第1〜第3シーズンでは、ブレットとバートのエピソードが交互に放送され、互いの個性が引き立て合う内容となりました。しかし、第3シーズンにブレット役の
ジェームズ・ガーナーが降板すると、次男バートを中心に三男ブレントと従兄弟ボーやバートが加わり、物語が新たな方向に進むことになります。特に第5シーズンではバートの単独物語となり、よりコメディの要素が強化されました。
1994年には、
リチャード・ドナー監督のもとで
メル・ギブソン主演の劇場版『マーヴェリック』が制作され、オリジナル版に出演していた
ジェームズ・ガーナーもカメオ出演という形で再登場しました。
放送の歴史
『マーベリック』はアメリカのABCテレビで
1957年9月22日から
1962年4月22日まで全5シーズン、124話放送されました。また、16年後の1978年にはテレビムービー「ニュー・マーベリック」が放送され、同じく
ジェームズ・ガーナーとジャック・ケリーがその役に戻りました。1981年秋から1982年にかけて、
ジェームズ・ガーナー主演のミニシリーズ「ブレット・マーベリック」も製作され、彼とジャック・ケリーが再共演しました。
日本では
1961年に限られた放送が行われましたが、第2シーズン以降は続編が放送されず、その後50年の沈黙を経て
2014年に新たに放送されました。
主なキャスト
主演のガーナーはその後も多くの映画やテレビ作品で活躍し、70年代には『ロックフォード氏の事件メモ』でも知られるようになります。
ケリーはテレビでの活動を続けましたが、残念ながら映画『マーヴェリック』製作前に61歳で亡くなりました。
ムーアはその後007シリーズで国際的なスターとなります。
数々のテレビシリーズで活躍したものの、登場回数は少なかったようです。
このように『マーベリック』は独自のスタイルを持ち、ギャンブラーの魅力や西部劇文化を新たに表現した名作として、多くの人々に愛され続けています。