ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜/MOVE

B'zのシングル『ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜/MOVE』の概要

1996年3月6日にVERMILLION RECORDSからリリースされた『ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜/MOVE』は、B'zの19作目のシングルです。本作はB'z初の両A面シングルであり、公式に認められた両A面シングルは、この作品と46thシングル『イチブトゼンブ/DIVE|イチブトゼンブ_DIVE』、53rdシングル『声明/Still Alive|声明_Still Alive』の3作品のみとなっています。特に「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜」は、彼らにとって初めてのアニメタイアップ曲であり、テレビ朝日系アニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』の前期エンディングテーマとしても知られています。

限定ジャケットとPVの裏話

「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜」のリリースにあたり、アニメの放送開始に合わせてタイアップ用の限定ジャケットが発表され、話題を呼びました。また、シングルのケースには惜しくも亡くなった俳優・勝新太郎から贈られたテンガロンハットの写真が掲載されています。興味深いことに、両曲ともにオリジナルアルバムには未収録であり、発売時にはメンバーのテレビ出演が一切ありませんでした。その結果、B'zのミリオンセラーシングル作品の中で、唯一テレビ未演奏のままとなっています。

楽曲詳細

ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜

この楽曲は、逆回転されたドラムから始まり、全編にわたってシンセベースが特徴的に取り入れられています。サビ部分が二度登場する構成は、実は松本孝弘の意図によるものです。PVも制作されたものの、当初は「コンセプトが不明瞭」という理由から公開されず、代わりに『B'z LIVE-GYM '96 "Spirit LOOSE"』の映像が流用されました。後に、2013年に発売されたベストアルバム『B'z The Best XXV 1988-1998』の初回限定版に収録された特典DVDに、初めてPVが公開されました。

この曲は1996年と2008年のライブでもアンコールの最後のナンバーとして演奏されました。

MOVE

「MOVE」は1995年12月からベネッセの「進研ゼミ中学講座」のCMソングとして放送されており、当時中学生だったバスケットボール選手の田臥勇太が出演していました。PV映像は「Real Thing Shakes」のレコーディング時のものが使われていましたが、『B'z The Best XXV 1988-1998』の特典DVDには『B'z LIVE-GYM '96 "Spirit LOOSE"』の映像が収録されています。

この曲はアルバム未収録の状態が長らく続いていましたが、2000年にはマスト・アルバム『B'z The "Mixture"』に収録され、初めてアルバムに収められることとなりました。また、同じベストアルバムにも再録されています。

参加ミュージシャン

本シングルに関与したミュージシャンには、松本孝弘（ギター、作曲・編曲）、稲葉浩志（ボーカル、作詞・編曲）、池田大介（マニピュレーター、編曲）、明石昌夫（ベース）、青山純（ドラム）、そうる透（ドラムのイントロのみ）、増田隆宣（オルガン）などが名を連ねています。

収録アルバム

「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜」は『B'z The Best "Treasure"』や『B'z The Best XXV 1988-1998』に収録されている他、リリース作品の『B'z The "Mixture"』にも含まれています。「MOVE」も同様に『B'z The "Mixture"』や『B'z The Best XXV 1988-1998』に収められています。

このシングルは、B'zの音楽の幅広さを示しており、彼らのアーティストとしての成長を記録した重要な作品と言えるでしょう。

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