ミオ・アモーレ

平原綾香の20枚目のシングルとしてリリースされた『ミオ・アモーレ』は、彼女の新たな挑戦を示す意欲作です。このシングルは、クラシック音楽とのクロスオーバーをコンセプトとしたアルバム『my Classics!』に先駆けて発表されました。

タイトル曲である「ミオ・アモーレ」は、ナポリ民謡として世界中で親しまれている「カタリ・カタリ」（作曲：サルヴァトーレ・カルディッロ）と、ジャコモ・プッチーニ作曲のオペラ『トゥーランドット』で最も有名なアリアの一つ「誰も寝てはならぬ」（Nessun dorma）という、二つのクラシック音楽の旋律を大胆に組み合わせた楽曲です。平原綾香自身が作詞を手がけており、彼女にとって初の本格的なラブソングとなっています。歌詞は、普遍的な愛の喜びや切なさを、美しいメロディに乗せて表現しています。

「ミオ・アモーレ」は、TBS系の情報番組「ひるおび!」のエンディングテーマや、同局のドラマ『オルトロスの犬』の挿入歌としても使用され、幅広い層に親しまれました。また、平原綾香はこの曲で『第60回NHK紅白歌合戦』に出場し、ロックミュージシャンのROLLYがサポートギタリストとして共演し、大きな話題を呼びました。

カップリング曲として収録されている「Moldau」は、ベドルジハ・スメタナが作曲した連作交響詩『わが祖国』の第二曲「ヴルタヴァ（モルダウ）」に、平原綾香が新たに歌詞をつけた楽曲です。スメタナの美しい旋律と、平原綾香の叙情的な歌詞が融合し、原曲とはまた違った魅力を持った楽曲として仕上がっています。

収録曲

1. ミオ・アモーレ
作曲：カルディッロ・プッチーニ、作詞：平原綾香、編曲：坂本昌之
2. Moldau
作曲：スメタナ、作詞：平原綾香、編曲：坂本昌之
3. ミオ・アモーレ (Inst.)
4. Moldau (Inst.)

『ミオ・アモーレ』は、平原綾香の音楽的な幅広さと、新たな挑戦への意欲を示す作品と言えるでしょう。クラシック音楽とポピュラー音楽の融合という試みは、多くのリスナーに新鮮な感動を与え、彼女の代表作の一つとして記憶されています。

このシングルは、以下のアルバムに収録されています。

* my Classics!（#1, #2）

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