ミクニワールドスタジアム北九州

ミクニワールドスタジアム北九州について

ミクニワールドスタジアム北九州（MIKUNI WORLD STADIUM KITAKYUSHU）は、福岡県北九州市小倉北区に位置する球技専用のスタジアムです。このスタジアムは、北九州市が所有し、美津濃や日本施設協会などが指定管理者として運営を行っています。正式名称は『北九州スタジアム』ですが、命名権を取得した不動産会社ミクニの名を冠し、現在の呼称が使われています。

建設の背景

スタジアムの建設は、地域住民に夢と感動を提供するために計画されました。北九州市立本城陸上競技場が収容人数の面でJ1リーグ基準を満たさず、アクセスの問題も抱えていたため、約2万人を収容可能な新しいスタジアムが求められました。候補地として小倉駅北口地区やスペースワールド周辺などが選ばれ、交通アクセスや周辺商業施設の連携を重視して位置が決定されました。

結果として、スタジアムの建設計画が進み、2012年に整備について具体的方針が示されました。PFI方式を用いることで、資金調達から建設、維持管理までを一括して行うことが可能となりました。建設にあたっては、コスト削減のためにスタンドの構造変更も行われ、その結果、最終的には約89億円を投資し、2017年1月に完成に至ります。

スタジアムの特徴

天然芝のフィールドを囲むスタンドは、メインスタンドと両サイドスタンドが屋根付きの全面2層式で、バックスタンドは屋根のない1層式です。バックスタンドは将来的な増築に備えて小型化されており、海に近い特異な設計が施されています。このため、試合中にボールが海に飛び込むこともあるため、ボールの回収は運営側に委ねられています。

臨場感が味わえる設計や、ナイター照明、迫力ある大型映像装置により、観客が楽しめる空間を提供しています。また、スタジアム内には地元企業からの寄付によって整備された多機能トイレや、地元製品をPRするコーナーも設けられています。

命名権と主なイベント

スタジアムの開場時に命名権制度が導入され、2016年にはミクニがスペンサーとして選ばれました。これにより、公式名称はミクニワールドスタジアム北九州となります。

開場以来、スタジアムでは多くのイベントや試合が開催されています。サッカーのJリーグギラヴァンツ北九州のホームゲームや、高校サッカー選手権の決勝戦、さらには国際Aマッチも行われるなど、地域にとって重要なスポーツ施設となっています。また、ラグビーやその他のイベントも実施されており、多彩な利用が進められています。

アクセス

スタジアムのアクセスは良好で、小倉駅から徒歩7分の距離に位置しています。周辺には専用の駐車場は設けられていないため、公共駐車場を利用する必要があります。このように、地域住民だけでなく多くの観客を受け入れるインフラとしても機能しています。スタジアムは北九州市の活性化に寄与し、今後の発展が期待されるスポーツ施設です。

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