ミスズシャルダン

ミスズシャルダン（1995年3月11日 - 2015年10月9日）は、日本の競走馬、種牡馬として活躍した馬です。2001年、小倉大賞典を制したことで知られています。

競走馬時代は、1998年7月にデビュー。デビュー当初は未勝利戦からスタートし、着実にステップアップしていきました。3連勝を収めた後、約1年間の休養を経て、1999年に復帰。重賞初挑戦となった京都大賞典では、スペシャルウィークやステイゴールドといった強豪を抑えて5着に入る健闘を見せました。その後も1600万下条件戦で勝利を収め、着実に力をつけていきました。

2000年は、中山金杯で2着、京都記念、日経賞で4着と好成績を収めますが、オーストラリアトロフィーでは2着に終わりました。再び休養期間を挟んだ後、2001年に復帰。万葉ステークスで3着となった後、小倉大賞典に挑みます。このレースでは、後に小倉大賞典を制するマイネルブラウをクビ差退け、見事優勝を飾りました。この勝利は、ミスズシャルダンの重賞初制覇であると同時に、騎乗していたミルコ・デムーロ騎手にとっても国内重賞初制覇となりました。この小倉大賞典を最後に、ミスズシャルダンは競走馬を引退しました。

引退後は、静内町の岡野牧場で種牡馬となりました。2001年から2002年にかけて12頭に種付けを行い、9頭の産駒が誕生しました。2003年には用途変更となり、岡野牧場で功労馬として余生を過ごしました。2004年からは、引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となり、人々の愛情を受けて暮らしました。2015年10月9日、20歳でその生涯を終えました。

種牡馬としては、9頭の産駒から重賞勝ち馬を輩出しました。特にサンレイジャスパーは、ミスズシャルダンの代表産駒と言えるでしょう。サンレイジャスパーは、2005年にデビューし、マーメイドステークス、新潟記念、府中牝馬ステークスで2着に入るなど活躍しました。そして2007年、小倉記念を制覇。ミスズシャルダンの産駒として初の重賞制覇を達成しました。サンレイジャスパーの活躍は、ミスズシャルダンの遺伝子の素晴らしさを証明するものと言えるでしょう。

ミスズシャルダンの血統には、1982年のサンケイ大阪杯などを制したサンエイソロンが叔父として名を連ねています。これは、ミスズシャルダンの競走能力の高さを示唆するものです。

競走馬として、種牡馬として、ミスズシャルダンは日本の競馬界に大きな足跡を残しました。その功績は、長く人々の記憶に刻まれることでしょう。遅咲きの競走馬としてのキャリア、そして種牡馬としての成功は、その潜在能力の高さ、そして周りの人々の献身的な支えがあったことを物語っています。ミスズシャルダンの短いながらも輝かしい生涯は、多くの競馬ファンにとって忘れがたいものとなっています。

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