サンエイソロン

サンエイソロンの概要

サンエイソロン（Sanei Tholon）は、1978年5月5日に生まれ、1992年10月30日に逝去した日本の競走馬であり種牡馬です。主な成績としては、1981年にスプリングステークス、NHK杯、京都新聞杯を優勝し、クラシック前哨戦での活躍が目立ちました。ただし、皐月賞においては出走取消となり、東京優駿と菊花賞では2着に終わりました。このため、「トライアル三冠馬」とあだ名されることになりました。また、馬主である岩崎喜好とは関係がありません。

特徴

サンエイソロンの毛色は栗毛で美しい茶色をしており、手足は黒い鹿毛の特徴が見られました。しかし、後肢の1本は白く覆われ、額の真ん中には小さな星がありました。これらの特徴は、多くの競馬ファンに愛される要因となりました。

競走馬時代

3歳（1980年）

サンエイソロンは1980年8月10日に新潟競馬場でデビューし、見事に勝利を収めました。しかし、次の新潟3歳ステークスでは期待に反し7着に終わったものの、その後の条件戦では11月のさざんか賞を制しました。

4歳（1981年）

4歳になると、最初の出走場所は京成杯でしたが、ここでは7着となりました。その後、スプリングステークスでは優勝を果たし、クラシックの有力候補として浮上しました。しかし、皐月賞では引退後にも影響の残る繋靱帯炎を発症し、無念の出走取消となりました。本番の東京優駿でも期待を寄せられましたが、結果としてカツトップエースにハナ差で敗れました。菊花賞でも再挑戦しましたが、再び2着に敗退しました。これらの成績から、サンエイソロンはトライアル競走を制しながらも、主要なレースでは惜しくも勝てない馬として知られることになりました。

5歳（1982年）

中央競馬で古馬となったサンエイソロンは、初戦の中山記念で5着に終わりましたが、産経大阪杯では勝利を収めました。しかし、再発した繋靱帯炎により、思うようにレースを重ねることができず、天皇賞・秋では期待されたが12着に大敗しました。その後、脚部不安に悩み、1982年の天皇賞を最後に引退を余儀なくされました。

競走成績

サンエイソロンは競走馬として次の成績を残しました。

• - 1980年（6戦2勝）

1着 - 新馬、さざんか賞（400万条件）

• - 1981年（10戦3勝）

1着 - スプリングステークス、NHK杯、京都新聞杯
2着 - 東京優駿、菊花賞、セントライト記念
出走取消 - 皐月賞

• - 1982年（5戦1勝）

1着 - 産経大阪杯
2着 - 高松宮杯、毎日王冠

種牡馬時代

引退後は種牡馬として活動を始めましたが、中央競馬の重賞を制する馬を送り出すことはできませんでした。1990年には右半身の麻痺が確認され、その後も体調が悪化し、1992年に安楽死の措置が取られました。享年14歳でした。

主な産駒には、ツルマルベッピン、ボールドフェイス、サンエイスピードなどがいます。彼の血統は、競馬界の歴史を彩る重要な一部分となっています。サンエイソロンはその独特の戦績と魅力から、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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