ミスターシクレノン

ミスターシクレノンは、1985年生まれの競走馬で、1987年のデビューから1992年の引退まで、多くのレースで活躍しました。

デビュー戦となる3歳新馬戦では圧勝し、将来を期待されました。その後は、野地菊賞を制覇するなど、活躍を見せますが、デイリー杯3歳ステークスや阪神3歳ステークスでは期待を下回る結果に終わりました。

4歳シーズンは、シンザン記念で8着と出遅れましたが、その後は着実に力をつけ、衣笠特別で勝利を収めます。鳴尾記念では5着と健闘しました。

5歳になると、スポーツニッポン賞金杯と京都記念で2着と好成績を収めます。天皇賞（春）では2着、宝塚記念では3着と、名だたる強豪馬相手に好走を見せます。そして鳴尾記念で重賞初制覇を飾りました。

6歳、7歳と年齢を重ねても、日経新春杯や阪神大賞典、天皇賞（春）などで上位入着を果たし、安定した走りを見せました。7歳時には天皇賞（秋）で半弟のミスタートウジンと兄弟競走が実現し、ミスターシクレノンが先着しました。

8歳を迎えたミスターシクレノンは、日経新春杯に出走した後、ダイヤモンドステークスに挑みます。ここでは、8歳という高齢ながら、2着馬に3馬身以上の差をつける圧勝で、重賞2勝目を挙げました。このレースが最後の競走となり、現役を引退しました。

引退後は種牡馬となりましたが、中央競馬で重賞を勝つような活躍馬は輩出できませんでした。1999年に種牡馬を引退し、その後は功労馬として繋養され、2004年から引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となりました。

2012年2月、体調を崩し安楽死の手続きが取られることとなりましたが、獣医師が注射を打つ直前に息を引き取りました。27歳没でした。

ミスターシクレノンの競走成績は、netkeiba.comやJBISサーチで確認できます。彼の半弟であるミスタートウジンは、中央競馬における最高齢出走記録を持つ馬として知られています。兄弟で競走馬として活躍したことは、競馬史においても特筆すべき事項と言えるでしょう。ミスターシクレノンの活躍は、多くの競馬ファンに感動と記憶を刻み込みました。その功績は、これからも語り継がれていくことでしょう。

主な産駒として、シロヤマスパーク（若草賞勝ち）などがいます。ミスターシクレノンは、競走馬としての輝かしい成績だけでなく、その血統も後世に受け継がれています。彼の競走馬生活と種牡馬生活、そしてその生涯は、日本の競馬史に大きな足跡を残しました。

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