ミズノマリ

ミズノマリは、1973年4月29日に愛知県名古屋市で生まれました。音楽家の父の影響を受け、幼少の頃から音楽に親しんで育ちました。ピアノやギター、歌など、様々な楽器や音楽表現に触れる中で、自然と音楽の才能を開花させていきました。学生時代にはバンド活動も経験しています。

愛知学院大学卒業後、ミズノマリは名古屋でラジオパーソナリティとして活動を開始しました。FM局やAM局で自身の番組を持ち、その個性的な語り口と音楽センスで多くのリスナーを魅了しました。ラジオパーソナリティとしての経験は、彼女の表現力をさらに磨き上げ、後の音楽活動に大きな影響を与えました。

1998年、ミズノマリの歌声が音楽プロデューサー杉山洋介の目に留まります。杉山は、以前からクラブイベントで知り合ったミュージシャンの古澤大と共にバンドを結成しようと考えていました。ミズノマリの歌声に感銘を受けた杉山は、彼女をバンドのボーカリストとして迎え入れることを決意します。同年、ミズノマリ、杉山洋介、古澤大の3人によってparis matchが結成されました。

paris matchは、2000年4月21日にビクターエンタテインメントのJVCエンタテインメント・ネットワークスからアルバム「volume one」でデビューしました。洗練されたサウンドとミズノマリの表現力豊かな歌声が融合したparis matchの音楽は、多くの音楽ファンから支持を集めました。paris matchは、その後も数々のアルバムを発表し、日本の音楽シーンにおいて確固たる地位を築いています。

バンド活動と並行して、ミズノマリはソロ活動も積極的に行っています。2008年には初のソロ名義のツアーを開催し、ソロアーティストとしての才能を披露しました。2009年4月29日には、ファーストソロミニアルバム「Mariage」（マリアージュ）をリリース。ソロ作品では、paris matchとは異なる、よりパーソナルな音楽性を表現しています。

ミズノマリは、エルヴィス・コステロ、エヴリシング・バット・ザ・ガール、ザ・カーペンターズなど、様々なアーティストから影響を受けています。彼女の音楽には、これらのアーティストからの影響が色濃く反映されています。

paris matchとしての活動のほか、ミズノマリはプレミアムライフスタイルマガジン「plug in」内のウェブサイト「音・粋・人」でコラムを連載しています。また、林田健司のコーラスやサザンオールスターズのドラムスを担当する松田弘の楽曲、[FUTARi.]O.S.T.など、ボーカリストとして他アーティストの作品にも多数参加しています。

音楽プロデューサーの小西康陽は、ミズノマリを高く評価しており、彼女をゲストボーカルに招いたコラボアルバムのセルフライナーで「現在の日本で最高の女性シンガーの一人」と述べています。

2013年には一般男性と結婚しています。

ミズノマリは、paris matchのボーカリストとして、またソロアーティストとして、常に新しい音楽の可能性を追求し続けています。彼女の今後の活躍から目が離せません。

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