ミッキースワロー

ミッキースワローは、2014年2月26日、北海道安平町のノーザンファームで誕生した競走馬です。セレクトセールで高額落札され、菊沢隆徳調教師の指導の下、育成されました。幼少期は体質が弱く、本格的なトレーニングを積めたのは2歳の夏以降でした。そのため、デビューは3歳2月と遅めとなりました。

3歳時には、新馬戦5着の後、2連勝でオープン入り。重賞初挑戦となった京都新聞杯では5着と健闘しました。続くセントライト記念では、横山典弘騎手を鞍上に、皐月賞馬アルアインを差し切って重賞初勝利を飾ります。この勝利は、父トーセンホマレボシにとって初の重賞制覇産駒となりました。その後、菊花賞にも出走しましたが、不良馬場で6着に終わりました。

4歳になると、アメリカジョッキークラブカップで2着、大阪杯で5着とGIレースでも好走を見せます。しかし、札幌記念では13着と低迷。秋にはジャパンカップで5着、有馬記念では11着と結果を残せませんでした。

5歳では、新潟大賞典で2着と好走を見せると、七夕賞では菊沢一樹騎手とのコンビで重賞2勝目を挙げました。トップハンデを背負いながらの勝利は、関係者にとって大きな喜びとなりました。秋にはオールカマー2着、福島記念3着と安定した成績を残しました。

6歳になると、日経賞を制し、天皇賞・春への優先出走権を獲得。天皇賞・春では3着と好走しました。しかし、秋以降は精彩を欠き、有馬記念を回避。その後、2021年1月に競走馬登録を抹消しました。

引退後は、北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬となりましたが、2023年7月18日付で用途変更となり、現在はノーザンホースパークで繋養されています。

ミッキースワローの血統背景も注目に値します。母の半兄には、デイリー杯2歳ステークス、シンザン記念を制し、高松宮記念で2着に入ったペールギュントがいます。祖母ツィンクルブライドは桜花賞2着馬という、優れた血統を受け継いでいました。

ミッキースワローは、決して恵まれたスタートを切ったわけではありませんでしたが、関係者の努力と、馬自身の持ち前の能力によって、数々の重賞競走で勝利を収め、競走馬として輝かしい実績を残しました。その活躍は、多くのファンに感動を与え続け、その血統は将来の競走馬界に貢献していくことでしょう。また、親子で重賞を制覇した菊沢親子は競馬史にその名を刻みました。ミッキースワローの競走成績はnetkeiba.com、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどで確認できます。

もう一度検索