ミッドナイトジャーナル (NHK総合)

『ミッドナイトジャーナル』は、1990年4月2日から1993年3月26日までNHK総合テレビで放送された深夜の総合ニュース番組です。初年度は『NHKミッドナイトジャーナル』という正式タイトルでしたが、放送上は当初から『NHK』の冠を付けていませんでした。

番組概要

この番組は、前年度まで放送されていた『NHKナイトニュース』と『スポーツタイム』を統合し、ワイド番組として再構成したものです。番組開始当初は、23:00から翌日0:30までという、NHKの歴史でも類を見ない時間帯でのニュースワイドを目指していましたが、予算と編成スケジュールの都合により、23:00 - 23:57:30（1991年4月以降は23:50までに短縮、その後ローカルニュース）の放送に変更されました。

しかし、編成上の都合で開始時刻が繰り下がったり、特集企画などの都合で終了時間が当初の計画に近い0:30前後になったケースもありました。特に1990年5月10日には、直前に放送された都はるみの復活コンサート（NHKホールでの公演を生中継）が時間内に収まらず、未放送部分を本番組内でフォローしたため、放送時間が0:33まで拡大されるというイレギュラーな対応も取られました。

当時、NHKのテレビ放送は「有事・特別編成以外24時終了」という原則があったため、放送開始から1年間はこの番組の終了とともに君が代が流れ、停波していました。

番組構成と特徴

総合司会は、ノンフィクションライターの山根一眞と、NHKアナウンサー（当時）の道傳愛子、宮川俊二が担当しました。番組は、その日のまとめニュース、ニュース解説、スポーツニュース、特集の4本柱で構成されていました。特に特集コーナーでは、曜日ごとに邦楽、洋楽、クラシック、ジャズなどの名盤を紹介するなど、NHKの報道番組としては異色の存在でした。

番組の終了とその後

1993年4月からは、ニュース・スポーツのコーナーを外し、特集コーナーに特化した情報番組『ナイトジャーナル』（司会：秋尾沙戸子）に引き継がれ、番組は終了しました。これに伴い、『スポーツタイム』の放送が再開され、23:00からの定時ニュース枠（『NHKニュース11』の前身）が新設されました。

関西地区での差し替え放送

1990年度の毎週金曜日の放送に限り、NHK大阪放送局と近畿圏内各局では、番組の後半（概ね23:30前後）で東京からのネットを終了し、その後通常週は「西日本経済ウィークリー」、最終金曜のみ「アジアマンスリー」という番組をコンプレックスという形で放送し、その後大阪のスタジオから全国のニュースを補完するという形式を採っていました。

『ミッドナイトジャーナル』は、深夜帯に多様な情報を提供するという新しい試みを行った番組であり、その後のNHKの番組編成に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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