ミドルセックス郡
ミドルセックス郡(Middlesex County)は、
アメリカ合衆国バージニア州の東部、ミドル半島に位置する郡です。
2010年の
国勢調査では
人口が10,959人であり、
2000年から10.3%の増加を見せました。
郡庁所在地はサルーダで(
人口769人)、最も
人口の多い町はデルタビル(
人口1,119人)となっています。
歴史
この地域への入植は1640年頃から始まり、1669年にはランカスター郡から分離して郡として正式に成立しました。1680年に設立されたアーバナは、当初は農産物を積み出すための港として、後に商業と政治の中心地として発展しました。
ロンギング・エステイツ
プランテーションは1649年に建設され、2代のバージニア総督が暫定的に
郡庁所在地として利用しました。今日、この家屋は私有のものとなっていますが、荘園跡地は700の住宅地に開発される予定されています。最近の考古学調査では、ニムコック族インディアンの集落とその後のローズギルの奴隷社会の様子が明らかになっていますが、開発が進むことでさらに詳細な研究が難しくなる懸念もあります。
南北戦争中の1862年、
北軍の
ジョージ・マクレラン将軍はアーバナを最初の上陸地点に選びましたが、最終的には戦略的な判断からモンロー砦を出発点としました。これにより、リッチモンドまでの道が長くなり、南軍に耐えうる防衛線を構築する時間を与える結果となり、作戦の失敗を招きました。
1860年代にも様々な歴史的建築物が登場し、ミドルセックス郡庁舎は1850年から1874年の間に建設されて以降、アメリカ国立歴史登録財となっています。2003年から新郡庁舎の建設が始まり、2004年に完成しましたが、法的な問題により2007年にようやく使用が開始されました。この歴史的な庁舎は現在、郡政委員会の会議室や事務所として利用されています。
1902年にはアーバナが法人化され、同町は郡最大の商業中心として、唯一の法人化町となりました。その後、
郡庁所在地はサルーダに移転されました。また、デルタビル村はかつて木造船建造の中心地であり、現在も商業活動およびレクリエーション施設が充実しています。
地理
ミドルセックス郡はミドル半島の東端に位置しており、北はラッパハノック川、東は
チェサピーク湾、南西はピアンカタンク川とドラゴンラン湿地に隣接しています。また、北西側はエセックス郡に接しています。郡の総
面積は211
平方マイル(546km²)で、そのうち陸地は130
平方マイル(337km²)、水域は80
平方マイル(208km²)です。水域の割合は38.18%となっており、135マイル(217km)の海岸線を有しています。
隣接する郡
- - 北: ランカスター郡
- - 南: マシューズ郡
- - 南西: グロスター郡
- - 西: キングアンドクイーン郡
- - 北西: エセックス郡
ミドルセックス郡は
2000年の
国勢調査において、地域ごとの
人口統計データが収集され、郡内の町や報告書が記録されました。主な町としてアーバナ、未編入のデルタビル、サルーダ(
郡庁所在地)、トッピング、ハートフィールドが挙げられます。
参考文献
- - Gray, Louise E., et al. Historic Buildings in Middlesex County, Virginia: 1650-1875.
- - Rutman, Darrett Bruce; Rutman, Anita H. A Place in Time: Middlesex County, Virginia 1650-1750.
外部リンク
このように、ミドルセックス郡は歴史的な背景や文化の豊かさ、自然環境の美しさが特徴的な地域です。