ミネソタ (原子力潜水艦)

ミネソタ（USS Minnesota, SSN-783）

ミネソタは、アメリカ海軍が運用する攻撃型の原子力潜水艦であり、その艦名はミネソタ州から取られています。この艦艇はバージニア級潜水艦の10番艦で、これまでにも同名の艦がいくつか存在していました。特に注目すべきは、コネチカット級戦艦の5番艦（BB-22）以来、この名前を持つ艦は3隻目となることです。

艦歴

ミネソタの建造が決定されたのは2003年8月14日で、バージニア州にあるノースロップ・グラマン・ニューポート・ニューズ社がその建造を担当しました。実際の建造が始まったのは2011年5月20日で、その後2012年11月3日に進水しました。艦艇が水面に浮かび上がる瞬間は、艦にとって非常に重要な出来事であり、新たな航海への第一歩を意味します。

2013年9月7日、ミネソタはバージニア州のノーフォーク海軍基地で正式に就役しました。この日を迎えることは、艦の乗員にとっても、新しい任務への期待と緊張が入り混じった瞬間だったことでしょう。就役式典では、艦の操縦と運用に関する各種儀式が行われ、艦の運航を支える仲間たちが集まりました。

その後、ミネソタはコネチカット州のニューロンドン海軍潜水艦基地へと配備され、第4潜水戦隊に編入されました。この配備は、艦の戦略的な任務遂行能力を高めるための重要なステップでした。ミネソタはこの基地で訓練や演習を行いながら、その能力を向上させていきました。

さらに、2022年3月17日にはハワイ州のパールハーバー海軍基地に移駐しました。この移動は、多くの潜水艦の任務において重要な役割を果たす第1潜水戦隊への転籍を伴います。ハワイの戦略的な位置は、太平洋地域におけるアメリカ海軍の運用をサポートする上で非常に重要です。

2024年11月26日には、ミネソタはグアムのグアム海軍基地へと移駐し、第15潜水戦隊に編入されました。グアムは、アメリカにとって西太平洋での重要な拠点であり、ミネソタの駐留がこの地域の安全を高める助けとなることでしょう。

艦としてのミネソタは、潜水能力と戦闘能力を兼ね備えた非常に高性能な潜水艦であり、これまでの歴史を通じて、数々の任務を成功裡に遂行しています。今後もその活躍が期待される艦艇です。

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