ノーフォーク海軍基地

ノーフォーク海軍基地

ノーフォーク海軍基地（Naval Station Norfolk）は、アメリカ合衆国バージニア州ノーフォークに位置し、アメリカ海軍の中でも最大の基地です。この基地は、アメリカ艦隊総軍、アメリカ海兵隊総軍、さらに北大西洋条約機構（NATO）の変革連合軍が司令部を構える戦略的な拠点とされています。基地には、13の桟橋と11の格納庫が完備されており、様々な艦船が活動しています。

基地の歴史

ノーフォーク海軍基地の設立は、1917年4月に誕生しました。第一次世界大戦の最中、海軍基地を設立するための160万ドルの予算が承認され、購入された土地は1907年に開催されたジェームズタウン博覧会の跡地を利用しています。1917年7月4日には正式に海軍運用基地として開設され、その後1918年には34,000人以上の海兵が所属していましたが、大戦後は人員削減に入ります。

1939年には第二次世界大戦が勃発し、基地に新たな航空機用滑走路や海上戦闘施設が作られました。1953年1月1日には、正式にノーフォーク海軍基地という名称に改称されます。1968年には、アポロ7号の支援活動に携わる艦艇や航空機の指揮を担当する大西洋支援管理センターが基地内に設置されました。

1990年代には冷戦の終結により軍縮が進み、基地施設を縮小するなどの費用削減策が採られました。特に1999年にはノーフォーク海軍航空基地と統合されさらなる発展が促進されました。また、2012年には米艦コール襲撃事件や同時多発テロを受けて、1,250万ドル以上の費用をかけてテロ対策を実施しています。

所属部隊と艦艇

ノーフォーク海軍基地には、4つの空母打撃群および多くの艦船が母港として配属されています（2018年3月時点）。具体的には、第2空母打撃群、ハリー・S・トルーマン打撃群、第10空母打撃群、ジェラルド・R・フォード打撃群があり、これらの空母に新型の駆逐艦、ミサイル巡洋艦、揚陸艦、そして原子力潜水艦が合わせて配置されています。

さらに、艦船に関しては、ニミッツ級[[航空母艦]]が数隻配属され、アーレイ・バーク級のミサイル駆逐艦やロサンゼルス級[[原子力潜水艦]]なども充実しており、戦略的な任務に着いています。また、軍事海上輸送司令部·大西洋（MSCLANT）に所属する艦船もあり、特に武器や物資の輸送を担っています。

このように、ノーフォーク海軍基地はその歴史と組織規模の大きさから、アメリカ海軍の中でも極めて重要な役割を果たしています。基地の活動は、海軍の国際的な展開や安全保障に深く寄与しており、今後もその役割は変わらず続いていくでしょう。

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