ミュージアム・マイル (ニューヨーク)

ミュージアム・マイルは、ニューヨーク市マンハッタン区5番街のアッパー・イースト・サイド、カーネギー・ヒルの82丁目から105丁目にかけての一帯を指す名称です。実際には1マイル（約1.6km）よりも少し長い距離に、9つの著名な博物館・美術館が軒を連ねています。

かつては10番目の美術館としてアフリカ美術館も存在しましたが、2009年に本館と合併しました。1959年のソロモン・R・グッゲンハイム美術館の完成以降、長らく新たな博物館の設立はありませんでしたが、近年になってその状況も変化しています。

ミュージアム・マイル沿いの主な博物館

110丁目 - アフリカ美術館（2012年秋にオープン）
105丁目 - エル・ムセオ・デル・バリオ
103丁目 - ニューヨーク市博物館
92丁目 - ユダヤ博物館
91丁目 - クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館（スミソニアン博物館）
89丁目 - ナショナル・アカデミー・オブ・デザイン
88丁目 - ソロモン・R・グッゲンハイム美術館
86丁目 - ノイエ・ギャラリー・ニューヨーク
83丁目 - ゲーテ・インスティトゥート・ニューヨーク／ドイツ文化センター
82丁目 - メトロポリタン美術館

これらの博物館群は、相互の利用促進と地域への貢献を目的として、毎年6月に「ミュージアム・マイル・フェスティバル」を開催しています。

ミュージアム・マイル・フェスティバル

ミュージアム・マイル・フェスティバルは、毎年6月の第2火曜日の午後6時から9時にかけて開催されます。このイベントは1979年に、加盟博物館の認知度向上とニューヨーク市への芸術支援を目的として始まりました。第1回は1979年6月26日に開催されています。

過去20年間で、100万人以上がこのフェスティバルに参加しています。参加者は82丁目から104丁目にかけてのミュージアム・マイルを自由に歩き、ニューヨークが誇る数々の美術館を無料で見学できます。一部の美術館では、子供向けの屋外アートアクティビティも実施されます。イベント期間中は5番街が車両通行止めとなり、大道芸人によるパフォーマンスも繰り広げられ、街全体がお祭りムードに包まれます。

2007年の開会式は、スミソニアン博物館の1つであるクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館の新しい館長、ポール・トンプソンが主催しました。

ミュージアム・マイル・フェスティバルは、芸術と文化に触れる絶好の機会として、地元住民だけでなく観光客にも広く親しまれています。

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