ミュージカルぼーいず

ミュージカルぼーいず：歌謡漫談で一世を風靡したボーイズグループ

ミュージカルぼーいずは、かつてボーイズバラエティ協会に所属し、独特な歌謡漫談で人気を博したグループです。彼らはボーイズであると同時に、ムード歌謡コーラスグループとしての側面も持ち合わせていました。テーマソングは『幸福を売る男』で、「歌謡漫談グループ ミュージカルぼーいず」という通称でも親しまれていました。

結成と活動

1960年5月に結成されたミュージカルぼーいずは、大阪の道頓堀角座を中心に活動を展開していました。しかし、1994年にリーダーである志村としおが逝去し、グループは解散という形で幕を閉じました。解散後、及川兄弟は『中小企業楽団バラクーダ』に移籍し、新たな音楽活動をスタートさせています。

メンバー

後期メンバー

志村としお（本名：志倉敏之）：リーダーであり、ボーカルとサイドギターを担当。リーゼントと巨体がトレードマークで、親しみやすいキャラクターで人気を集めました。ボーイズバラエティ協会の理事長も務め、JRのCMにも出演するなど、ソロでも活躍しました。1994年11月18日に64歳で死去。長男は音楽プロデューサーの富士丸翔、次男はMAGES.代表取締役会長の志倉千代丸。
及川ちかし：エレキベース担当。ジャンボ具志けんの兄。クラシック音楽を学び、ビッグバンドでの活動を経て1989年に加入。リーダー没後は弟とコンビを組みましたが、『中小企業楽団バラクーダ』に移籍。現在はスタジオミュージシャンとしても活動しています。
ジャンボ具志けん：リードギター担当。アフロヘアーが特徴。兄の及川ちかしと共に『中小企業楽団バラクーダ』に移籍し、「バラクーダ おさむ」として活動。作曲家・編曲家としても才能を発揮しています。

初期メンバー

小原しょう太（本名：鈴木英明）：鍵盤ハーモニカ担当。おかっぱ頭に黒縁メガネがトレードマーク。音楽教師や漫楽ショウでの活動を経てグループに参加。
富井トシ（本名：平田正治）：エレキギター担当。ハワイアンバンドでの活動経験を持つ。

中期メンバー

望月けん一：ファルセットを得意とする歌手。1979年より参加し、強面なキャラクターで異彩を放っていました。演歌歌手に転身後、病気を乗り越えリハビリを経て徐々に復帰しています。

レコード

ミュージカルぼーいずは、数多くのレコードをリリースしました。

女のきずな
おけら街道
このへんでさようなら
雨の出逢い橋
ケイコタンのラブコール（志村・小原・富井時代、『もーれつア太郎』挿入歌）
これでいいのネ
* 他

結び

ミュージカルぼーいずは、昭和の歌謡界に一石を投じた個性的なグループでした。彼らの音楽は、今もなお多くの人々の記憶に刻まれています。

望月けん一の夢ふたつ

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