ミュージックファイルシリーズ

ミュージックファイルシリーズは、主にテレビドラマや映画のサウンドトラックを収録したCD作品のシリーズです。

概要

1992年にバップから発売された『伝説のアクションドラマ音楽全集』を皮切りにスタートしました。このCDシリーズは、当時のバップの社員プロデューサーであった高島幹雄氏が企画・制作を担当していました。

シリーズの大きな特徴は、BGM（背景音楽、劇伴）を主体としたサウンドトラック盤で、過去に一度も発売されていない、またはCD化されていない作品を発掘し、リリースしていた点です。これまで日の目を見なかった貴重な音源が、このシリーズを通じて初めて世に出ることとなりました。

シリーズは、単なる過去の音源の発掘にとどまらず、後にコンピレーション盤や新規録音楽曲のリリースなど、多角的な展開を見せました。これにより、幅広い層の音楽ファンを獲得し、シリーズの知名度を高めることに成功しました。

しかし、2002年秋に高島氏がバップを退社し、フリーランスに転向したことで、バップでのミュージックファイルシリーズは一旦終了しました。2003年からは、コロムビアミュージックエンタテインメントにて、高島氏の企画・制作により『ミュージックファイルシリーズ/ルパン三世クロニクル』を皮切りにシリーズが再開されました。

コロムビアでのシリーズ再開後は、『ルパン三世』関連作品以外のリリースは、『Gメン'75』や『プリンプリン物語』といった一部の作品を除き、コンピレーション盤（ミュージックファイルシリーズ/MFコンピレーション）が中心となりました。単独作品のサウンドトラック発掘はほとんど行われず、2004年の夏頃にはコロムビアからミュージックファイルシリーズを冠するCDのリリースは無くなりました。

その後、ポニーキャニオンから『ゲゲゲの鬼太郎』、テイチクから『西部警察』のサウンドトラックが、高島幹雄氏の企画・制作によるミュージックファイルというタイトルでリリースされました（いずれも2006年発売）。

現在は、ウルトラ・ヴァイヴからミュージックファイルシリーズがリリースされています。

ミュージックファイルシリーズは、貴重なサウンドトラック音源の発掘とCD化を通じて、日本の映像音楽の歴史を伝える貴重な役割を果たしてきたと言えるでしょう。

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