ミラクルガール

ミラクルガール

『ミラクルガール』は、1980年3月24日から同年7月28日まで東京12チャンネル（現・テレビ東京）で放送されたテレビドラマです。本作は東京12チャンネルと東映の共同制作による作品で、全19話から成り立っています。

作品概要

本作は、前番組の『ザ・スーパーガール』の後継作品であり、同じく「女性探偵たちの活躍の物語」というテーマを引き継いでいます。内容は、探偵事務所「オフィスミラクル」の所長である桂未知子を中心に、さまざまな女性探偵たちの冒険を描いています。そのタイトル「MIRACLE」には「奇跡」という意味のほか、英語の言葉の頭文字を組み合わせた7つの特質（不思議、無邪気、果敢、行動的、可愛い、美しい、色っぽい）を表現しています。

制作背景

脚本や監督、製作スタッフの多くは前作から引き続き参加しており、レギュラー出演者も日向明子や樹れい子などが新たな役で続投しました。また、ゲスト出演者も前作のキャストが多く登場し、観客を楽しませました。さらに、前作品にはなかった俳優以外の特別ゲストも起用される試みも行われました。

驚きの設定

本作では「レギュラーメンバーは全員車を運転できる」という設定がありましたが、制作開始時点では運転免許を保有していたのは藤田美保子と樹れい子のみでした。そのため、他のメンバーはプロデューサーの指示で運転免許を取得する必要がありました。このような設定がキャストに新たな挑戦をもたらしました。

本作は当初、放送期間を6か月、26回と予定していましたが、実際には4か月間、19話で打ち切りとなりました。『ミラクルガール』が放送終了を迎えたことで、これまで続いてきた東京12チャンネルの女性探偵ドラマシリーズはその幕を閉じることとなります。

キャストとスタッフ

主なキャストには、桂未知子役の由美かおる、松原加奈子役の藤田美保子、石田好枝役の伊佐山ひろ子、春乃ひかり役の水原ゆう紀などが名を連ねています。また、岡田真澄が警部役として登場します。制作スタッフも豪華で、音楽は渡辺岳夫、撮影は村上俊郎など、数々の才能が集結しました。

音楽とテーマ曲

本作の主題歌はオープニングテーマ「私は女」とエンディングテーマ「セクシー・トゥナイト」で、どちらも由美かおるが歌っています。作詞は橋本淳、作曲は渡辺岳夫が担当しており、楽曲はレコードとしても発売されました。

放送とその後

放送日程に関する情報や番組の使用車両についても特別な配慮がありました。車両協力は日産自動車が行い、特定の車両モデルが番組内で使用されました。その後、DVDやCDもリリースされ、さらに動画配信サービスでも視聴可能になりました。

終わりに

『ミラクルガール』は、1970年代の日本のテレビドラマにおける重要な作品の一つであり、のちの世代にも影響を与えたことから、その存在意義は大きかったと言えます。女性探偵という新しい切り口を持ったこのドラマは、多くの視聴者に支持され、記憶に残る作品として語られ続けるでしょう。

もう一度検索