ミラノ〜トリノ

ミラノ〜トリノは、1876年に創設されたイタリアの伝統的なロードレースです。イタリアの二大都市、ミラノとトリノを結ぶ約200kmのコースで争われるワンデーレースで、「セミ・クラシックレース」の一つとして知られています。

歴史

その歴史は決して平坦ではなく、開催時期の変更や、開催されない年もあるなど、波乱万丈な道のりを歩んできました。主催は、イタリアのスポーツ紙であるガゼッタ・デロ・スポルトと、ジロ・デ・イタリアを主催するRCSです。

2007年までは春シーズンに開催されていましたが、2008年からは秋シーズンへと移行。しかし、2008年から2011年までは4年連続で中止となり、2012年に5年ぶりに復活しました。

カテゴリは、2019年まではUCIヨーロッパツアー1.HC、2020年からはUCIプロシリーズに指定されています。

コース

2021年以前のコースは、序盤は平坦な道が続きますが、中盤過ぎには標高293mのヴィニャーレ・モンフェッラート、終盤には標高620mのスペルガの丘を2度登るという、アップダウンの激しいコース設定でした。そのため、過去の優勝者にはクライマーやオールラウンダーが多く名を連ねています。

2022年からは再び春季開催となり、ミラノ〜サンレモの前に行われるようになりました。これに伴い、コースはスペルガの丘を通らない、非常に平坦なものに変更され、完全にスプリンター向けのレースへと生まれ変わりました。

しかし、2024年には再びコース後半にプラスコルサーノやコッレレット・カステルヌオーヴォといった山岳が設定され、多くのスプリンターが脱落するなど、変化に富んだコース設定となっています。

特徴

長きにわたる歴史の中で、開催時期やコース設定が大きく変更されてきたミラノ〜トリノ。近年はミラノ〜サンレモの前哨戦としての位置づけを確立しつつあり、スプリンターにとっては重要なレースとなっています。しかし、2024年のコースに見られるように、必ずしもスプリンターに有利なコース設定とは限らず、今後のコース設定にも注目が集まっています。

外部リンク

* 公式サイト（イタリア語）

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