ミラーズ

映画『ミラーズ』の詳細

『ミラーズ』（原題：MIRЯORS）は、2008年に公開されたアメリカのホラー映画です。本作はアレクサンドル・アジャが監督を、キーファー・サザーランドやポーラ・パットンが出演しています。物語は、恐怖と過去のトラウマを抱える主人公ベン・カーソンが、鏡を通じて直面する恐ろしい現象を中心に展開します。

基本情報

映画のタイトルは、撮影開始当初は『Into the Mirror』として知られていましたが、2007年5月1日以降に『MIRЯORS』に変更されました。作品はR指定を受けており、暴力的なシーンや恐怖を煽る映像、直接的な表現を含んでいます。特に2003年に公開された韓国のホラー映画『Mirror 鏡の中』との類似点が話題となり、映像制作の際にもその影響が見られると報じられました。しかし、監督のアジャはその類似性を否定しています。物語には続編となるオリジナルビデオ『ミラーズ2』も存在します。

ストーリー概要

物語の主人公ベン・カーソンは、過去に誤って人を射殺してしまった元刑事です。彼は心の傷を抱え、酒に溺れながらも復職を目指す中で、夜警としてメイフラワービルという廃墟になったショッピングセンターの警備を任されることになります。このビルは5年前に大火災が発生し、多くの死傷者が出た悲劇の場所です。

ベンの初勤務の日、彼はビルの鏡に手形がついていることに気付きます。懸命にその手形を拭おうとするが、手形は消えません。一度触れてみると、彼は鏡に映る映像とともに、当時の火災の恐ろしい様子を目撃します。これを境に、ベンは幻覚に悩まされるようになります。彼は前任者のゲイリー・ルイスの財布を見つけ、そこから「エシカー」という言葉が書かれたメモを発見します。

その後、彼に届いた小包には、大火災に関する新聞記事が入っており、彼は知り合いの警備員ロレンツォに相談しますが、ロレンツォはゲイリーの死に関する情報を伝えた後、すぐにその場を離れてしまいます。さらに、別居中の妻エイミーを通じて、ゲイリーの遺体を調べた結果、彼が鏡の破片で自殺したことが判明します。しかし、その鏡の破片には血がついていなかったため、ベンは不気味な現象が続くことに恐れを抱きます。

ベンは、妹のアンジェラが無惨な死を遂げているのを見つけ、メイフラワービルの鏡を割ろうと試みますが、いつも瞬時に修復されてしまいます。彼の叫びに応じて相次いで浮かび上がる「エシカー」というワードは、彼をさらなる謎に導きます。元同僚のラリーの協力を得て、彼はエシカーにまつわる情報を集めることになりますが、その足取りは次第に悪霊や恐怖に繋がっていきます。

ベンは、時間との戦いの中で家族を守るため、様々な手段を講じます。エイミーとともに家中的の鏡や光を反射する物を塗りつぶしますが、実際には悪霊の影響が家族に及び、特に子供たちが恐ろしい目に遭う事態が続きます。さらには、アンナ・エシカーという過去の患者にたどり着き、彼女が持つ秘密が物語を紡いでいくことになります。

そして物語はクライマックスを迎え、ベンが家族と安定を取り戻すためには、鏡の恐怖と真実を解き明かす必要があることを示唆します。最後に、ベンは鏡に手を触れようとしますが、彼の目の前には新たな恐怖が待ち受けているのです。この作品は、恐怖をただ描写するだけではない、深い人間ドラマや心理描写が織り交ぜられていることが特徴です。

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