ミリアム・ブトケライト

ミリアム・ブトケライト（Miriam Butkereit, 1994年5月8日 - ）は、ドイツ・ハンブルク出身の柔道選手です。70kg級を主戦場としています。

経歴

ブトケライト選手は、2010年代後半から国際大会で頭角を現し始めました。2018年のグランドスラム・アブダビ、2019年のグランドスラム・デュッセルドルフ、そして2021年のグランドスラム・テルアビブでいずれも2位に入賞し、着実に実力をつけていきました。

しかし、世界選手権では、2021年に準々決勝でバルバラ・マティッチ（クロアチア）に敗れるなど、惜しくもメダルには届かず5位に終わりました。この結果、東京オリンピックの代表には、より実績のあるライバルのジョヴァンナ・スコッチマッロが選出されることとなりました。

その後も、ブトケライト選手は精力的に大会に出場し、2021年のグランドスラム・バクーで3位、2022年のグランドスラム・ブダペストでは決勝で新添左季に敗れて2位となりました。同年の世界選手権でも、準々決勝で田中志歩に敗れ、3位決定戦でも新添に敗れて5位に終わりましたが、世界団体では3位入賞を果たしました。

2023年のヨーロッパ競技大会団体戦では、決勝のジョージア戦でチーム唯一の勝利を収めるも、チームは惜しくも2位となりました。そして、2024年、グランドスラム・パリで決勝で地元フランスのマリー＝エヴ・ガイエを破り、念願のIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾りました。勢いに乗ったブトケライト選手は、続くグランドスラム・タシケントでも優勝を果たしました。

パリオリンピックでは、世界ランキング2位のジョヴァンナ・スコッチマッロを抑えて代表の座を勝ち取りました。そして、本番では決勝まで勝ち進み、バルバラ・マティッチに技ありで敗れたものの、見事銀メダルを獲得しました。

現在のIJF世界ランキングは2236ポイントで3位（24年7月22日現在）です。

主な戦績

2017年 - グランドスラム・アブダビ　3位
2017年 - グランプリ・ハーグ　3位
2018年 - グランドスラム・アブダビ　2位
2018年 - グランプリ・ハーグ　3位
2019年 - グランドスラム・デュッセルドルフ　2位
2019年 - グランプリ・アンタルヤ　3位
2019年 - オセアニアオープン・パース　優勝
2019年 - グランドスラム・大阪　5位
2020年 - ヨーロッパ選手権　5位
2021年 - グランドスラム・テルアビブ　2位
2021年 - 世界選手権　5位
2021年 - グランドスラム・バクー　3位
2022年 -　グランドスラム・アンタルヤ　5位
2022年 -　グランドスラム・ウランバートル 3位
2022年 -　グランドスラム・ブダペスト　2位
2022年 - 世界選手権　5位
2022年 -　世界団体　3位
2023年 -　グランドスラム・テルアビブ　2位
2023年 -　ヨーロッパ競技大会　団体戦　2位
2023年 - オセアニアオープン・パース　2位
2024年 -　グランプリ・オディベーラス　3位
2024年 -　グランドスラム・パリ　優勝
2024年 -　グランドスラム・タシケント　優勝
2024年 -　グランドスラム・トビリシ　3位
2024年 - ヨーロッパオープン・タリン　優勝
2024年 - パリオリンピック　2位

外部リンク

* ミリアム・ブトケライト - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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