ミロシュ・デゲネク

ミロシュ・デゲネク

ミロシュ・デゲネク（Miloš Degenek）は、1994年4月28日にクロアチアのクニンで生まれたオーストラリアのプロサッカー選手です。彼はディフェンダーとして知られ、オーストラリア代表としても活躍しています。デゲネクのサッカーキャリアは非常に多様であり、いくつかの異なる国のクラブでプレーしてきました。

経歴

デゲネクはセルビア人の家庭に生まれ、1995年にユーゴスラビア紛争を背景にベオグラードへ移住しました。その後、1999年にはコソボ紛争の影響で難民としてオーストラリアに渡りました。オーストラリアでは国立スポーツ研究所でエリート育成プログラムに参加し、2012年にドイツのVfBシュトゥットガルトのユースチームに加入。

2013年にはVfBシュトゥットガルトIIでプロデビューを果たし、2015年からはTSV1860ミュンヘンに所属しました。彼のキャリアの転機は2017年1月30日に横浜F・マリノスに移籍したことです。日本での初公式戦ゴールは2018年4月21日に湘南ベルマーレとの試合で記録しました。

その後、2018年7月にセルビアのレッドスター・ベオグラードに完全移籍し、2019年にはサウジアラビアのアル・ヒラルに移籍。しかし、同年7月22日に再びレッドスターに復帰しました。2022年1月にはクラブを退団し、アメリカのコロンバス・クルーに加入。2023年には再びレッドスターに戻るという波乱万丈のキャリアを歩んでいます。

代表経歴

デゲネクはセルビアの世代別代表に選ばれていましたが、後にオーストラリアを代表する道を選択しました。2016年5月27日、イングランドとの国際親善試合でオーストラリア代表デビューを果たすと、2019年のAFCアジアカップでは主力選手として出場しました。ただし、準々決勝では痛恨のミスから敗北し、オーストラリアは大会を去りました。

エピソード

日本に滞在していた際、横浜F・マリノスで約1年半共にプレーした中澤佑二選手が引退した際には、「彼のことが大好きで、リスペクトしている」と語り、多大な敬意を表しました。デゲネクはこのように同僚選手との関係を大切にし、プロフェッショナリズムを学んできました。

成績とタイトル

デゲネクのタイトルには、アル・ヒラルでのAFCチャンピオンズリーグ（2019）、レッドスター・ベオグラードでのセルビア・スーペルリーガ（2018-19、2019-20、2020-21）及びセルビア・カップ（2020-21）があります。また、彼は2017年にTAG Heuer YOUNG GUNS AWARDのベストイレブンに選ばれた経験も持っています。

代表歴

デゲネクは、オーストラリアのU-17、U-23代表チームでもプレーし、2016年からはA代表として活動しており、国際Aマッチに28試合出場して1得点を記録しています。彼のサッカーキャリアは、その移籍歴や代表としての活動によって、非常に興味深いものとなっています。

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