ミー。アイ・アム・マライア

アルバム『ミー。アイ・アム・マライア... The Elusive Chanteuse』

概要

『ミー。アイ・アム・マライア... The Elusive Chanteuse』は、マライア・キャリーの14枚目となるスタジオアルバムで、2014年5月23日にデフジャム・レコーディングからリリースされました。日本での発売日は同年6月4日で、ユニバーサル・ミュージックが担当しました。このアルバムは、アイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループが「アイランド・レコード」と「デフジャム・レコーディング」に分裂して以来、キャリーにとって初となる作品です。

本作は、当初「The Art of Letting Go」というタイトルで、2012年にシングル「Triumphant (Get 'Em) featuring Rick Ross and Meek Mill」の後にリリースされる予定でしたが、シングルは収録されず、アルバムの発表は2014年まで延期されました。

アルバムには多彩なゲストアーティストが参加しており、ナズ、ミゲル、ウェール、ファボラスの他に、R. ケリーとメアリー・J. ブライジは、それぞれキャリーの前作である『メモワール』からのリミックスに参加しています。

収録曲の中でも特に「ビューティフル」（ミゲルとのデュエット）は、オーストラリアのトップ10や、アメリカのビルボードホット100でトップ20に入るヒットを記録しました。また、「ジ・アート・オブ・レッティング・ゴー」や「ユーアー・マイン (エターナル)」の3曲のシングルも含まれています。

「ジ・アート・オブ・レッティング・ゴー」と「ユーアー・マイン (エターナル)」は、アルバムのリリースに先んじてYouTubeでプロモーションビデオが公開されました。2014年5月29日には、「サースティー」が米国のラジオで初解禁され、音声のみのプロモーションビデオもYouTubeにアップされました。

このアルバムのプロモーション活動は、4曲目のシングル「ユー・ドント・ノウ・ホワット・トゥ・ドゥ」を中心に行われており、キャリー自身がTwitterでこの曲のアートワークについて「まったく私が選んだものではない」とコメントしたことが話題になりました。さらに、ファンに向けて「この曲のためにアートワークを送ってほしい」という呼びかけも行っています。

今作は、前作から5年ぶりのリリースとなったもので、初動売上は5万8000枚と、前作『メモワール』から大幅に落ち込みました。売上不振の原因としては、たび重なるリリースの延期や、先行シングルの不発が挙げられますが、「ビューティフル」は最高位15位を記録しています。2015年までの累計売上は12万2000枚に達しましたが、キャリーのキャリアにおいては最低の売上となりました。

アルバムには、1987年にジョージ・マイケルが発表した「ワン・モア・トライ」のカバーも収録されています。マイケルはこのカバーについてTwitterで「最高の声の持ち主に自分の曲を歌ってもらえて、非常に名誉なことだ」と感謝の意を示しました。

また、アルバムタイトルにある「The Elusive Chanteuse」は、アルバム発売前にキャリーに付けられたニックネームで「雲の上の歌姫」という意味を持ちます。

レビュー

イギリス版「ヴォーグ」誌のウェブサイトには、ファッションデザイナーのドナテラ・ヴェルサーチによる本作のレビューが掲載されました。ヴェルサーチは、キャリーとの出会いを振り返りながら、アルバムから「聴くのが止められない曲」としていくつかの楽曲を紹介しています。

曲目リスト

（曲目リストは省略）

チャート成績

（チャート成績は省略）

参照

（参照は省略）

もう一度検索