ムバラク・ブスファ

ムバラク・ブスファ：創造性溢れるモロッコの司令塔

ムバラク・ブスファ（Mbarak Boussoufa, 1984年8月15日 - ）は、オランダのアムステルダム出身の元サッカー選手。モロッコ代表として長年活躍し、その創造性と技術でチームを牽引しました。現役時代のポジションは主に攻撃的ミッドフィールダー。

クラブキャリア

ブスファは、名門AFCアヤックスの下部組織でその才能を磨き、2001年にはイングランドのチェルシーFCへ移籍。しかし、トップチームでの出場機会を得られず、ベルギーリーグのKAAヘントでプロデビューを果たします。

ヘントでは、その才能が一気に開花。2005-06シーズンには、ベルギーリーグのシーズン最優秀選手賞、最優秀若手選手賞、そしてベルギー・エボニーシュー（リーグで最も活躍したアフリカ系の選手に贈られる賞）など、数々の個人タイトルを総なめにしました。

その活躍が認められ、2006年夏には名門RSCアンデルレヒトへ移籍。アンデルレヒトでも中心選手として活躍し、リーグ優勝などに貢献しました。

2011年3月には、ロシア・プレミアリーグのFCテレク・グロズヌイへの移籍が発表されましたが、個人契約において相違があり、移籍は破談。その後、FCアンジ・マハチカラと契約し、ロシアの舞台へ。

その後は、FCロコモティフ・モスクワ、アル・ジャジーラ・クラブなどを経て、再びベルギーへ戻り、現役を引退しました。

代表キャリア

ブスファは、2006年5月のアメリカ代表との親善試合でモロッコ代表に初招集。同年9月のマラウイ代表との試合で代表デビューを飾り、初ゴールも記録しました。2011年2月にはニジェール代表との親善試合で自身初の2ゴールを挙げるなど、代表でもその実力を発揮。

2018 FIFAワールドカップにも出場し、モロッコ代表の中心選手として活躍しました。

国際Aマッチ70試合に出場し、8得点を記録。（2006年-2019年）

タイトル

RSCアンデルレヒト
ジュピラーリーグ：2回 (2006-07, 2009-10)
ベルギーカップ：1回 (2008)
ベルギー・スーパーカップ：2回 (2007, 2010)

FCロコモティフ・モスクワ
ロシア・カップ：1回 (2014-15)

アル・ジャジーラ・クラブ
アラビアン・ガルフ・リーグ：1回 (2016-17)

個人
ジュピラーリーグ ゴールデンシュー：2回 (2006, 2010)
ジュピラーリーグ シーズン最優秀選手賞：3回 (2005-2006, 2008-2009, 2009-2010)
ジュピラーリーグ シーズン最優秀若手選手賞：1回 (2005-2006)
ベルギー・エボニーシュー：3回 (2005-2006, 2008-2009, 2009-2010)
ジュピラーリーグ シーズン最多アシスト：1回 (2009-2010) 19アシスト
* アフリカネイションズカップ2017 ベスト18


ムバラク・ブスファは、その卓越した技術と創造性で、クラブと代表の両方で数々の功績を残しました。特にベルギーリーグでの活躍は目覚ましく、数々の個人タイトルを獲得。モロッコ代表としても、長年にわたりチームを牽引し、2018 FIFAワールドカップ出場に大きく貢献しました。彼のプレースタイルは、多くのファンを魅了し、記憶に残る名選手として語り継がれるでしょう。

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