ムラサメ (ガンダムシリーズ)

ムラサメ

ムラサメは、人気テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において登場する架空のモビルスーツの一機種です。メカデザインは著名なデザイナー、大河原邦男によるものであり、特に飛行能力を重視した設計が特徴です。本記事では、ムラサメの基本情報と、その派生機であるオオツキガタについても詳しく取り上げます。

製作エピソード

大河原は、ムラサメのデザインが当初の発注にはなかったものであることを公表しています。このデザインは特に飛行形態の重要性を考慮して提案されたとのことで、その複雑な変形機構のために製作には予想以上に苦労したとも語っています。さらに、公式サイトのコラムでは、変更機構のプレゼンは既存のプラモデルを基に製作スタッフが行ったことが説明されています。また、その名称は、日本の伝説『南総里見八犬伝』に登場する刀剣「村雨」に由来しています。

設定解説

ムラサメは、M1アストレイの後継モデルとして開発されたオーブ軍専用の空戦用可変モビルスーツです。ウズミ政権下での中立宣言以降、オーブは平和的な立場を保つため、一時的に主権を失った後も防衛体制を維持しようとしました。しかし、敵軍の侵攻に直面した際、ムラサメの開発が促進されました。この新たな戦略では、本土防衛のための艦船やMSに対して高い制圧力が求められ、これに応える形でムラサメが設計されたのです。

ムラサメは、M1アストレイの陸戦能力を引き継ぎつつ、独自の飛行形態を持つことで空中での旋回性能を発揮します。その超優れた機動性と加速能力は、連合やザフトの他の可変機と比較してもトップクラスと言えるでしょう。基本武装にはビームライフル、ビームサーベルに加え、MA形態時のビーム砲や空対空ミサイルも装備されています。また、主翼には対艦ミサイルも搭載可能です。

武装

ムラサメの武装は多岐にわたります。具体的には、次のような装備が搭載されています。

• - M2M5D 12.5mm自動近接防御火器: 近接防御機関砲で、頭部と両主翼に装備。
• - 72式高エネルギービーム砲: MA形態の主砲として機能します。
• - 66A式空対空ミサイル「ハヤテ」: 4門の発射筒に搭載し、空中戦に特化しています。
• - 72式改ビームライフル「イカヅチ」: 主武器として使用され、変形時にも活用可能です。
• - 70J式改ビームサーベル: 左腰部に装備し、戦闘時に欠かせない武器です。
• - シールド: MA時の防御を兼ねた装備で、重要な役割を果たします。
• - 空対地ミサイル「ドラッヘASM」: 左右の主翼下に装備可能で、実戦でも使用されました。

劇中での活躍

ムラサメは、第14話で初めて登場し、カガリを奪還しようとするフリーダムを追うシーンが印象的です。続く第15話では、領空に侵入した敵機に対して警告のために発進する場面もあり、防衛任務としての役割が強調されました。さらに、オーブ艦隊の戦闘でも重要な役割を担い、多くの戦闘で奮戦しました。

バルトフェルド専用ムラサメ

第23話では、アンドリュー・バルトフェルドが特別に改修されたムラサメに搭乗しており、彼のパーソナルカラーに塗装されています。

ムラサメ偵察型とムラサメ改

ムラサメの派生型である偵察型は、長距離偵察を可能にするために改良されており、ムラサメ改は形状や変形機構を最新にアップデートされています。

このように、ムラサメは多彩な武装と優れた性能を持ち、多くの戦闘でその実力を発揮しました。さらに、派生機のオオツキガタや改良型も存在し、シリーズにおける重要性を示しています。

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