ムラデン・クルスタイッチ

ムラデン・クルスタイッチ（Младен Крстајић, Mladen Krstajić, 1974年3月4日 - ）は、ボスニア・ヘルツェゴビナ（旧ユーゴスラビア）のゼニツァ出身の元サッカー選手であり、セルビア代表でも活躍しました。ポジションは主にディフェンダー（センターバック）でした。

生い立ちと初期のキャリア

クルスタイッチは、旧ユーゴスラビアのゼニツァで、モンテネグロ人の父親とセルビア人の母親の間に生まれました。幼少期はNKチェリク・ゼニツァの下部組織でサッカーを始めましたが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の影響で、セルビアへと移住せざるを得ませんでした。

クラブでのキャリア

パルチザン・ベオグラード: 1995年から2000年までパルチザン・ベオグラードに在籍し、国内リーグで複数回の優勝を経験しました。
ヴェルダー・ブレーメン: 2000年にドイツのヴェルダー・ブレーメンへ移籍。ここでは主力選手として活躍し、2003-04シーズンにはブンデスリーガとDFBポカールの2冠を達成しました。彼の堅実なディフェンスはチームの成功に大きく貢献しました。
シャルケ04: 2004年にシャルケ04へ移籍し、5年間在籍しました。シャルケではキャプテンも務め、チームを牽引しました。
パルチザン・ベオグラード (復帰): 2009年に古巣のパルチザン・ベオグラードへ復帰。2010-11シーズンには、セルビア・スーペルリーガと国内カップの2冠を置き土産に、現役を引退しました。

代表でのキャリア

クルスタイッチは、ユーゴスラビア代表、セルビア・モンテネグロ代表、そしてセルビア代表として国際舞台でプレーしました。2018 FIFAワールドカップでは、セルビア代表の一員として出場しています。

ユーゴスラビア代表：国際Aマッチ20試合2得点（1999年-2002年）
セルビア・モンテネグロ代表：国際Aマッチ27試合0得点（2002年-2006年）
セルビア代表：国際Aマッチ11試合0得点（2006年-2008年）

指導者としてのキャリア

2017年10月31日、自身がアシスタントコーチを務めていたセルビア代表のスラヴォリュブ・ムスリン監督が解任されたことを受け、後任として暫定監督に就任しました。同年12月29日には、正式に監督に就任しました。就任1年足らずで迎えた2018 FIFAワールドカップでは、初戦でコスタリカに勝利しましたが、続くスイス戦、ブラジル戦に敗れ、グループリーグで敗退しました。

獲得タイトル

パルチザン・ベオグラード
セルビア・スーペルリーガ: 1995-96, 1996-97, 1998-99, 2009-10, 2010-11
セルビア・カップ: 1997-98, 2010-11
ヴェルダー・ブレーメン
ブンデスリーガ: 2003-04
DFBポカール: 2003-04
シャルケ04
* DFLリーガポカール: 2005

クルスタイッチは、選手としてだけでなく、指導者としてもセルビアサッカー界に貢献した人物として記憶されています。

もう一度検索