メアリー・カリロ

メアリー・カリロは、1957年3月15日にアメリカ・ニューヨーク市クイーンズで生まれた元女子プロテニス選手です。本名はメアリー・ジーン・カリロ。彼女は1977年の全仏オープン混合ダブルスで、ジョン・マッケンローとのペアで優勝を果たしました。カリロは左利きであり、そのプレースタイルは多くのファンを魅了しました。

幼少期からプロ転向、そして四大大会制覇へ

カリロとマッケンローは幼い頃からのテニス仲間でした。カリロは成長期に、往年の名選手ハリー・ホップマンのテニス・スクールで腕を磨き、ビタス・ゲルレイティスや彼の妹ルタから大きな影響を受けました。1977年にプロに転向し、その年の全仏オープン混合ダブルスで、幼なじみのマッケンローとペアを組みました。決勝ではイワン・モリナ＆フロレンツァ・ミハイ組を7-6, 6-3で下し、見事四大大会タイトルを獲得しました。その後、ウィンブルドン混合ダブルスでベスト8、全米オープン女子ダブルスでもベスト8に進出するなど、輝かしい成績を残しました。

膝の故障と引退、そして新たな道へ

しかし、カリロは膝の故障に悩まされ、わずか3年後の1980年にプロテニス選手としてのキャリアに終止符を打ちました。選手生活は短かったものの、その才能は多くの人々に記憶されています。（ちなみに、パートナーだったマッケンローは、1979年全米オープンで男子シングルス初優勝を飾り、その後も男子シングルス7勝、男子ダブルス9勝を挙げるなど、テニス界のレジェンドとして名を刻んでいます。）

スポーツ・キャスターとしての成功

引退後、カリロはスポーツ・キャスターとして新たな道を切り開きました。その卓越した分析力とユーモアあふれる語り口は、多くの視聴者を魅了し、数々の賞を受賞するほどの実力者です。1983年には、マルチナ・ナブラチロワの自伝『テニス・私の人生』の共著者として参加し、文筆家としての才能も発揮しました。また、ビリー・ジーン・キングの半生を描いたドキュメンタリー映画『ビリー・ジーン・キング：開拓者の肖像』をプロデュースするなど、幅広い分野で活躍しています。近年では、NBCテレビで2006年トリノオリンピックのスケート・ショー「オリンピック・アイス」の製作・司会を務めました。

メアリー・カリロは、テニス選手としてだけでなく、スポーツ・キャスター、作家、プロデューサーとして、多才な才能を発揮し、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。

外部リンク

セント・ピータースバーグ紙の紹介
HBO紙の紹介
メアリー・カリロ - WTAツアーのプロフィール
メアリー・カリロ - 国際テニス連盟

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