メインストリート・エレクトリカルパレード

メインストリート・エレクトリカルパレード

メインストリート・エレクトリカルパレードは、ディズニーパークの夜を彩る光の祭典です。数々の電飾で飾られたフロートと、ディズニーキャラクターたちの華麗なパフォーマンスが繰り広げられます。ここでは、その歴史、構成、音楽について詳しく解説します。

公演の歴史

メインストリート・エレクトリカルパレードは、1972年にアナハイムのディズニーランドで初めて公演されました。企画したのは、ウォルト・ディズニー・カンパニーのイベントプロデューサー、ボブ・ジャニです。その着想は、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのセブン・シーズ・ラグーンで行われている『エレクトリカル・ウォーター・ページェント』から得たと言われています。

アナハイムでの公演は、1996年まで24年間という長期にわたり人気を博しました。その後、1977年のマジック・キングダムを皮切りに、世界中のディズニーパークで公演されるようになります。東京ディズニーランドでは1985年に『東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード』として、ディズニーランド・パリでは1992年に、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーでは2001年に公演が開始されました。

現在も東京ディズニーランドでは、『東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ』として2001年から公演が続いています。また、ディズニーランドでは、2017年と2019年に期間限定で公演が行われました。

パレードの構成

パレードは、数々のフロートで構成されています。映画『ダンボ』に登場する機関車ケイシーJr.がミッキーマウス、ミニーマウス、グーフィーを乗せて登場するフロートは特に有名です。フロートは、ディズニー映画やキャラクターをモチーフにしたものが多く、カリフォルニア版やフロリダ版のフィナーレに登場する星条旗と鷲のフロートは、例外的な存在と言えるでしょう。

音楽

パレードのテーマソングは、『バロック・ホウダウン』です。この曲は、ガーション・キングスレイとジャン＝ジャック・ペリーによるユニット「ペリー&キングスレイ」が1967年に発表した楽曲です。当初、ディズニー社は楽曲の使用許可を得たものの、作者にその旨を伝えていなかったため、2人はパレードで自身の曲が使用されていることを知って驚いたというエピソードがあります。

『バロック・ホウダウン』は、パレードのために何度もアレンジされてきました。初期にはジム・クリステンセンとポール・ビーバーによるアレンジが、1977年にはドン・ドーシーとジャック・ワグナーによる再アレンジが使用されました。2001年に東京で『東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ』としてリニューアルされた際には、グレゴリー・スミスによって大幅なアレンジが加えられています。

パレードの音楽には、ディズニーキャラクターのテーマ曲メドレーも含まれています。キャラクターの増加に伴い、演奏時間も長くなり、初期の8分から『ドリームライツ』バージョンでは25分を超える長さになりました。これは、キャラクターに台詞が追加され、フロートから様々な音や台詞が流れるようになったことが影響しています。

公演される国によってパレードのフィナーレは異なり、アメリカのパークでは星条旗のフロートとアメリカ民謡のメドレー、パリでは『ピートとドラゴン』、東京では『イッツ・ア・スモールワールド』が使用されています。特に東京の『ドリームライツ』のフィナーレは、15以上のディズニーキャラクターが登場する壮大なものです。

東京ディズニーランドの『ドリームライツ』では、ユニットごとにアンダーライナーが切り替わるという演出が用いられています。また、このパレードの構成曲を吹奏楽向けに編曲したものが、『ニュー・サウンズ・イン・ブラス』に収録されています。

日本版サウンドトラック収録曲

エレクトリック・ファンファーレ
バロック・ホウダウン
オール・イン・ザ・ゴールデン・アフタヌーン
ジ・アンバースデイ・ソング
ふしぎの国のアリス
シンデレラ
闘牛士の入場
ア・ビット・バブリ
ブラズル・タズル・デイ
イッツ・ノット・イージー
ブー・バップ・ババップ・バップ(アイ・ラヴ・ユー・トゥー)
イッツ・ア・スモール・ワールド
口笛をふきながら
ミッキーマウス・マーチ
ジッパ・ディー・ドゥー・ダー
ミッキー・マウス・マーチ

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