映画『メイン・テーマ』
1984年、
角川春樹事務所によって製作された青春
映画『メイン・テーマ』は、監督を
森田芳光、主演に
薬師丸ひろ子と
野村宏伸を配した作品です。この
映画は、
片岡義男の作品を原作としているものの、具体的なストーリーはオリジナルとなっています。
映画の主題歌も
薬師丸ひろ子が歌い上げており、音楽面でも大きな注目を集めました。
ストーリーの概要
物語は、幼稚園の教師である小笠原しぶき(
薬師丸ひろ子)が失業することから始まります。退職したしぶきは、ひょんなことから見習いマジシャンの大東島健(
野村宏伸)と出会い、一緒に4WDでの旅に出ることになります。旅の目的地は大阪。しぶきは、幼稚園で面倒を見ていた子供が転園してしまったため、その父親に会いたいという思いが募ったからです。
旅には、浜松、大阪、そして沖縄と続く様々な美しいロケーションが描かれ、しぶきと大東島の関係も徐々に深まっていきます。
キャストと登場人物
特に、
財津和夫は
映画初出演となり、そのラブシーンが話題を呼びました。
制作背景
『メイン・テーマ』は、膨大な応募者の中から選ばれた
野村宏伸が主演を務め、撮影前に運転免許を取得するなど、役作りに対しても懸命に取り組みました。製作にあたってはオーディションも行われ、最終選考まで残った俳優の中には
唐沢寿明や
津田寛治も含まれていました。
音楽と評価
音楽は塩村修が手掛け、主題歌の「メイン・テーマ」と挿入歌の「スロー・バラード」は両方とも
薬師丸ひろ子が歌い上げています。この
映画は多くの
映画批評家から評価されましたが、一部では批判も受けました。それでも、配給収入は18億5000万円を超え、
1984年の日本
映画興行成績で2位にランクインしました。
DVD・Blu-rayなどの関連商品
この
映画は
DVDやBlu-rayとして何度もリリースされており、特に
薬師丸ひろ子限定のプレミアムボックスやデジタルリマスター版など、ファンに向けた商品も幅広く展開されています。
最後に
『メイン・テーマ』は、青春と成長の物語が描かれた感動的な作品であり、登場人物たちの心の機微や旅の中での出会いが、観客の心に深く残ることでしょう。また、
映画の撮影地となった美しいロケーションも、この作品の大きな魅力の一つです。