メカイ・ベクトン

メカイ・ベクトン（Mekhi Becton）は、1999年4月18日生まれ、バージニア州ハイランドスプリングス出身のアメリカンフットボール選手です。現在はNFLのロサンゼルス・チャージャーズに所属し、オフェンシブタックルとしてプレーしています。

カレッジ時代

ベクトンはルイビル大学に進学後、1年目の2017年シーズンから先発の座を掴みました。このシーズン、彼は312回のスナップでわずか6回のプレッシャーしか許さず、その才能の片鱗を見せました。

2018年シーズンには全試合に先発出場し、チームのオフェンスラインを支えました。2019年シーズンも引き続き先発として活躍し、オールACCファーストチームに選出されるなど、高い評価を得ました。シーズン終了後、ベクトンは2020年のNFLドラフトにアーリーエントリーすることを決意しました。

NFLでのキャリア

2020年のNFLドラフトにおいて、ベクトンはニューヨーク・ジェッツから全体11位という高い評価で指名を受けました。その後、ジェッツとルーキー契約を締結し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

2020年シーズンは14試合に出場し、そのポテンシャルを発揮しましたが、2021年シーズンは開幕戦で右膝を負傷し、シーズン全休を余儀なくされました。さらに、2022年シーズンの開幕前トレーニングキャンプ中に右膝蓋骨を剥離骨折し、再びシーズンを棒に振るという不運に見舞われました。

2023年シーズン開幕前には、ジェッツから5年目の契約オプションを破棄されました。シーズン終了後、FA（フリーエージェント）となったベクトンは、フィラデルフィア・イーグルスと1年契約を結びました。

2025年3月、ベクトンはロサンゼルス・チャージャーズと契約し、新たなチームで再起を図ることになりました。恵まれた体格と高い運動能力を持つベクトンが、怪我を克服し、チャージャーズでどのような活躍を見せるのか、注目が集まっています。

メカイ・ベクトンは、その恵まれた体格（身長201cm、体重167kg）と、それを活かした圧倒的なパワーが持ち味です。特にラン blocking においてはその能力を遺憾なく発揮し、相手ディフェンダーをなぎ倒す姿は圧巻です。また、パスプロテクションにおいても、その巨体でポケットを強固に守り、クォーターバックに安心感を与えます。

しかし、度重なる怪我に苦しめられてきたことも事実です。ルーキーイヤー以降、怪我による離脱が多く、そのポテンシャルを十分に発揮できていない現状があります。今後の課題は、怪我を予防し、コンディションを維持しながら、自身の能力を最大限に引き出すことでしょう。チャージャーズでの活躍が期待されます。

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