メサルギアソリッド

メサルギアソリッド スネークエスケープ

『メサルギアソリッド スネークエスケープ』は、小島プロダクションとコナミ、SCEが共同で制作したPlayStation 2用ゲーム『サルゲッチュ3』に収録されたミニゲームです。「メタルギア」シリーズと『サルゲッチュ』シリーズという、一見すると全く異なる二つの人気ゲームが融合した、異色のコラボレーション作品として話題を呼びました。

開発経緯

この作品は、『サルゲッチュ』のファンである小島秀夫氏が、自身の作品『メタルギアソリッド3 スネークイーター』に『サルゲッチュ』をモチーフにしたミニゲーム「猿蛇合戦」を同梱したことがきっかけで生まれました。この「猿蛇合戦」が好評を博し、さらに本格的なコラボレーション作品として『メサルギアソリッド スネークエスケープ』が制作されることになったのです。

ゲーム内容

ゲームシステムや操作性は『サルゲッチュ』を踏襲していますが、ゲームジャンルは「メタルギア」シリーズの「タクティカル・エスピオナージ・アクション」です。プレイヤーは、ソリッド・スネークの戦闘データをインプットされたピポサル「ピポ・スネーク」となり、敵地への潜入、敵の排除、そして最終目標である「メサルギア」の破壊を目指します。

特徴

メタルギアシリーズの要素: ストーリー、キャラクター、小ネタなど、「メタルギア」シリーズの要素が随所に散りばめられています。無線での会話やダンボールの使用など、ファンにはおなじみの要素も登場します。
サルゲッチュシリーズの要素: 操作方法やアイテムなど、『サルゲッチュ』シリーズの特徴も活かされています。「グイッと」「コンコンコン」といった擬音や、コミカルな演出がゲームを彩ります。
大塚明夫氏の一人二役: ソリッド・スネーク役の声優である大塚明夫氏が、本作ではピポ・スネークとソリッド・スネークの一人二役を演じています。大塚氏によるサル語の会話は、多くのファンの間で話題となりました。
難易度: サルゲッチュシリーズの操作方法でプレイできますが、敵を短時間しか気絶させられない、体力が少ないなど、難易度は高めに設定されています。

ストーリー

特殊訓練を受けたピポサル兵が、米軍の最新兵器「メサルギア」を強奪し基地に立てこもる事件が発生。ピポサル兵は、72時間以内にバナナ100億本を用意しなければ、ナマケモノ砲を発射し全世界の人々を怠け者にする、と要求します。

事態を重く見た合衆国政府は、伝説の傭兵ソリッド・スネークを派遣しますが、連絡が途絶えてしまいます。そこで、キャンベル大佐はハイスクール時代の友人でありピポサルの研究者であるハカセに協力を依頼します。しかし、カケル達4人は夏休みで不在。そこでハカセはスネークの戦闘データをインプットしたピポヘルをかぶせたピポサル「ピポ・スネーク」を現地に派遣します。ピポ・スネークは、ソリッド・スネークの捜索と、ピポサル兵の武装解除、メサルギアの破壊という二つの任務を背負い、世界の平和を守るためのミッションに挑みます。

登場キャラクター

ピポ・スネーク: ソリッド・スネークの戦闘データをインプットされたピポサル。スネークと同じ外見と性格を持ちますが、言葉はサル語です。ダンボールを好んで使用し、「バナナ」という単語に反応してしまいます。
ソリッド・スネーク: 過去にメタルギアの脅威から世界を救った英雄。ピポサル兵の立てこもった基地に潜入しますが、無線機の故障により連絡が途絶えてしまいます。その後は無線でピポ・スネークの任務をサポートします。
ハカセ: キャンベル大佐の友人であり、ピポヘルや様々なガチャメカを開発した人物。ピポ・スネークを誕生させました。
ロイ・キャンベル: スネークの元上官であり、ハカセの友人。政府からの依頼でハカセに協力を要請します。
ピポ・オセロット: メサルギアを強奪し、ピポサル兵を率いる本作の黒幕。リボルバー・オセロットに似たピポサルです。

ボスキャラクター

サルローダー
サルUFO
ゾウロボ
メサルギア

武器・アイテム

素手
バナナピストル
パイナップルボム
スイカボム
ダンボール
* レーション

小ネタ

本作には、「メタルギア」シリーズおなじみの小ネタが多数存在します。タイトル画面やゲームオーバー画面など、ファンならニヤリとする要素が満載です。

『メサルギアソリッド スネークエスケープ』は、「メタルギア」と「サルゲッチュ」という異色の組み合わせが生み出した、ユニークで魅力的な作品です。両シリーズのファンはもちろん、アクションゲーム好きにもおすすめの一作と言えるでしょう。

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