メダロット ガールズミッション

メダロット ガールズミッション

『メダロット ガールズミッション』は、2016年3月10日にロケットカンパニーからリリースされたアクションゲームです。このゲームは、メダロットシリーズのスピンオフにあたり、『カブトバージョン』と『クワガタバージョン』が同時に発売されました。ゲームの舞台は、4つのパーツと頭脳を有するロボット「メダロット」を用いた競技「ロボトル」が行われる世界です。プレイヤーは「メダロッター」として、少女たちが優勝を目指すトーナメント「アルテミス・カップ」に挑みます。

ゲームの構成

本作のゲームプレイは、会話パートとロボトルパートが交互に繰り返される構成になっています。ロボトルは2対2チーム戦で、先に相手の2体の頭パーツを破壊したチームが勝利となります。プレイヤーは「バディ」と呼ばれる仲間と共に戦い、共闘を重ねることでバディとの「友好度」が上昇し、それに伴ってバディのメダロットの能力が強化されていきます。

ゲーム内で利用できるシステムには「オーガマキシム」と「メダフォース」があります。オーガマキシムは、使用後しばらく動けなくなる代わりに能力を向上させ、メダフォースは強力な攻撃を発動します。このメダフォースは、発動ボタンを押し続けることで特別な演出が追加され、場合によっては相手の衣服が破れるというユニークな演出が挿入されます。

世界観と大会の背景

設定においては、ロボトルの世界大会での「オーガ現象」が観測されてから10年が経過しています。この現象は、最年少の女子高生が示した異常な強さに由来し、メダロット開発を行っているMR社はこの現象を科学的に解明しようと試みます。そして、生体エネルギー「シャルム」を基にしたロボトル大会「アルテミス・カップ」を発表。参加者はシャルム保有量の多い女子高生ペアに限定され、内容の魅力により大会は世界中で人気を集めました。

登場キャラクター

ゲームには多くの魅力的なキャラクターが登場します。たとえば、女鷹農業高校の豊穣みのりや帝凰高校の海堂めぐみなどがそれにあたります。彼女たちはそれぞれ異なるメダロットを使い、独自の特性があります。みのりは『カブトバージョン』の主人公、めぐみは『クワガタバージョン』の主人公として、プレイヤーの前に立ちふさがります。さらに、他の高校にもさまざまなメダロッターがいて、彼女たちそれぞれに魅力的なストーリーが展開されます。

開発背景と評価

この作品が制作された理由について、メダロットのデザイナーであるほるまりんは、長い休眠期間を経たシリーズの新たな展開を示すために以前とは異なるアプローチを取ることが必要だと語っています。『週刊ファミ通』におけるレビューでは、やりこみ要素やカスタマイズの可能性が評価されている一方で、ロードの多さやその時間が不満点として指摘されています。

周辺メディア

ゲームのリリースに合わせて、ラジオ番組や漫画コミックも展開されました。ラジオ『メダロット ガールズミッション ラジオハイスクール』は、メダロットのキャラクターを演じる声優がパーソナリティを務め、ファンとの交流を図っています。また、漫画版も登場し、ゲームのストーリーに触れる手段として人気を集めています。

このように、『メダロット ガールズミッション』はシリーズの新たな地平を切り開く作品として、メダロットファンだけでなく新しい世代のプレイヤーにも広がりを見せています。

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