メッツォ

メッツォ・コーポレーション：グローバル産業機械サプライヤー

メッツォ・コーポレーションは、フィンランド・ヘルシンキに本社を置く、世界を舞台に活躍する産業機械メーカーです。鉱業、建設用骨材、そして様々なプロセス産業を主な顧客として、高度な技術を駆使した機械の製造・販売、そしてそれらに付随するアフターサービスを提供しています。世界50カ国以上に事業拠点を展開し、そのグローバルネットワークを通じて、顧客の多様なニーズに応えています。日本においては、メッツォジャパン株式会社が事業を展開しています。

100年を超える歴史：合併と成長

メッツォの歴史は、1999年にさかのぼります。この年、フィンランドの老舗企業であるラウマ（Rauma Oy）とバルメットが合併し、メッツォ・コーポレーションが誕生しました。しかし、そのルーツはさらに深く、ヨーロッパやアメリカ合衆国の数多くの企業へと繋がります。ラウマの前身は、1942年創業のRauma-Raahe Oyにまで遡り、その後、合併と買収を繰り返しながら成長を遂げました。

特に、1987年のフランスのBergeaud社の買収、そして1989年のアメリカの破砕機メーカーNordberg Inc.の買収は、メッツォのグローバル化に大きく貢献しました。Nordberg Inc.の買収は、メッツォが世界的な企業へと成長する転換点となりました。その後、メッツォは1992年にはインド、1993年には中国と西アジアへと事業を拡大し、グローバルプレゼンスを確立しました。

2008年には、三菱重工から製紙機械事業を買収。さらに2013年には、バルメットを分社化し、製紙、パルプ、電力関連事業を同社に移管することで、メッツォは鉱業、骨材、プロセス産業に事業を特化することになりました。これらの戦略的な合併と買収、そして事業再編によって、メッツォは今日の地位を築き上げました。過去には住友重機械工業との合弁会社「メッツォSHI株式会社」も設立されましたが、現在は事業を終了しています。

事業内容とグローバル展開

メッツォの現在の事業は、大きく3つの分野に分類されます。売上高の約半数を占める鉱業（マイニング）向け事業、約4分の1を占める建設用骨材（砕石など）向け事業、そして残りをプロセス産業やリサイクル事業向けが担っています。地理的には、南北アメリカが約40％、ヨーロッパとアジア太平洋地域がそれぞれ約25％を占めています。事業形態としては、機械の製造・販売が約44％、アフターサービスが約56％となっています。アフターサービスの割合が高いことは、顧客との長期的な関係構築を重視するメッツォの姿勢を示しています。

日本におけるメッツォ

日本市場においては、メッツォジャパン株式会社がメッツォ製品の輸入・販売、そしてアフターサービスを提供しています。神奈川県川崎市にオフィスを構え、金属リサイクルソリューションやフローコントロール関連製品などを中心に事業を展開しています。2015年1月には、それまでの「メッツォ・ミネラルズ・ジャパン株式会社」とフローコントロール事業部が統合し、現在の社名となりました。なお、2013年12月まで存在した「メッツォペーパージャパン株式会社」は、バルメットの日本法人であるバルメット株式会社の前身となっています。

メッツォ・コーポレーションは、今後も継続して技術革新を続け、グローバルな顧客ニーズに対応していくことが期待されます。

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