メトロノミー

メトロノミーとは

メトロノミー（Metronomy）は、イギリスを拠点に活動する独創的なロック・バンドです。中心人物であるジョセフ・マウントを中心に、その音楽性は常に変化と進化を遂げてきました。単なるロックの枠に収まらない、エレクトロニック・ミュージックやポップス、さらにはダンスミュージックの要素を巧みに取り入れたサウンドが彼らの特徴と言えるでしょう。

活動初期と音楽性の転換

彼らは2006年に初のアルバム『ピップ・ペイン (ペイ・ザ・5000ポンド・ユー・オウ)』を発表し、音楽シーンに姿を現しました。活動当初のメトロノミーは、ボーカルを含まないインストゥルメンタル楽曲が中心のエレクトロ・ポップサウンドを追求しており、その実験的なアプローチは一部で注目を集めました。

彼らの音楽性が大きく転換したのは、2008年にリリースされたセカンドアルバム『ナイツ・アウト』でした。この作品では、シンセサイザーのサウンドをより前面に押し出すとともに、ジョセフ・マウント自身がボーカルを本格的に担当し始めました。この変化により、彼らの音楽は一気に鮮やかなニューレイヴの色合いを帯びるようになり、より幅広いリスナーへとその存在を知らしめることとなりました。このアルバムは、メトロノミーのキャリアにおける重要なターニングポイントと言えます。

日本との関わり

メトロノミーは日本でも人気を博しており、ライブパフォーマンスも行っています。彼らは2009年に初めて日本を訪れました。まず、レイト・オブ・ザ・ピアのオープニングアクトとしてステージに立ち、続けて同年開催されたサマーソニックにも出演を果たしました。これらの公演を通じて、日本の音楽ファンにもそのユニークなサウンドとパフォーマンスを届け、支持を広げました。

メンバー構成

メトロノミーの中心は、ボーカル、ギター、キーボード、そして楽曲制作の核を担うジョセフ・マウントです。現在のバンドは彼を中心に、以下のメンバーで構成されています。

ジョセフ・マウント (Joseph Mount)：ボーカル、ギター、キーボード
オスカー・キャッシュ (Oscar Cash)：サクソフォーン、キーボード
アンナ・プリオール (Anna Prior)：ドラム、ボーカル
オルグベンガ・アデレカン (Olugbenga Adelekan)：ベース、ボーカル
マイケル・ラベット (Michael Lovett)：ギター、キーボード

過去には、ベースやキーボードを担当したゲイブリエル・ステビングもメンバーとして活動していました。

その後の活動とディスコグラフィ

『ナイツ・アウト』以降も、メトロノミーはコンスタントに質の高いアルバムを発表し続けています。2011年の『イングリッシュ・リヴィエラ』、2014年の『ラヴ・レターズ』、2016年の『サマー・オー・エイト』、2019年の『METRONOMY FOREVER』、そして2022年の『Small World』といった作品群を通じて、彼らはエレクトロ・ポップやインディーロックを基盤としながらも、常に新しい試みを取り入れ、サウンドの幅を広げてきました。各アルバムには、彼らならではのメロディセンスとリズム感覚が光る楽曲が収められており、多様なリスナーを魅了しています。

彼らのディスコグラフィは以下のスタジオ・アルバムを含みます。

『ピップ・ペイン (ペイ・ザ・5000ポンド・ユー・オウ)』 - Pip Paine (Pay the £5000 You Owe) (2006年)
『ナイツ・アウト』 - Nights Out (2008年)
『イングリッシュ・リヴィエラ』 - The English Riviera (2011年)
『ラヴ・レターズ』 - Love Letters (2014年)
『サマー・オー・エイト』 - Summer 08 (2016年)
『METRONOMY FOREVER』 - Metronomy Forever (2019年)
Small World (2022年)

メトロノミーは、その変幻自在な音楽性と、リスナーを惹きつけるポップな魅力によって、イギリス音楽シーンにおいて確固たる地位を築いています。彼らの今後の活動からも目が離せません。

外部リンク

公式ウェブサイト（日本語）
公式ウェブサイト（英語）
* メトロノミー - Myspace

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