メリーアン (曲)

メリーアン (MARIE-ANNE)

「メリーアン」は、日本のロックバンドALFEEが1983年にリリースした16枚目のシングルです。この曲は、同バンドの名を広めるきっかけとなった作品であり、長年にわたり多くのファンに支持されています。シングルは、1983年6月21日に発売され、初回盤では特別なスリーブジャケットを採用し、ジャケットの表裏で異なったデザインが施されていました。

音楽的背景

「メリーアン」は、アルバム『ALFEE'S LAW』の収録曲として当初制作されていましたが、シングルとして先行発売されました。シングルヴァージョンは、曲の間奏などが短縮されている一方、アルバム版はオリジナルサイズで特別なギター・ソロや後奏が収録されています。また、発表前には『ALFEE A面 コレクション』にも収録され、広く楽しまれました。

この楽曲の作詞作曲はメンバーの高見沢俊彦が手掛け、歌詞の背後には彼の独自の感性が反映されています。高見沢は、楽曲作成時に英語読みのヒロイン「わが青春のマリアンヌ」をイメージして書いたと述べています。当初の仮タイトルは「ベルリンの露」であったが、メンバー間の逸話として「露」が「霜」と見間違えられたことも話題になりました。これに関連して、様々なインタビューを通じて曲にまつわる裏話が語られています。

ライヴでの人気

「ラジカル・ティーンエイジャー」はライヴの際、多くのファンが合唱することで知られる楽曲です。ステージ上では、ツアーグッズとして「RADICAL TEENAGER」のリストバンドも使用されています。これにより、ファンとバンドの一体感が生まれ、ライブは盛り上がりを見せました。

チャート成績とメディア出演

「メリーアン」は、当初オリコンチャートでトップ10圏外にありましたが、徐々に人気が高まり、ついには初めてオリコントップ10入りを果たしました。1983年8月11日放送のTBSの音楽番組『ザ・ベストテン』では、「今週のスポットライト」に出演し、同番組のランキングでも高評価を得ました。しかし生中継の際には、音声と映像のずれというハプニングもありました。同年末には『第34回NHK紅白歌合戦』にも初出場し、大きな話題となりました。

収録曲とアルバム収録情報

「メリーアン」の収録曲は以下の通りです。

• - メリーアン (4:14)

- 作詞: 高見沢俊彦・高橋研、編曲: ALFEE
- 調: ホ短調

• - ラジカル・ティーンエイジャー (4:38)

- 作詞: 高見沢俊彦、編曲: ALFEE with 井上鑑

アルバム『ALFEE A面 コレクション』や『ALFEE GOLD』など、様々な作品にも収録されており、ファンにとっては欠かせないタイトルの一つとなっています。

カバーや関連企画

「メリーアン」は発売以来、数々のカバーや関連企画にも利用されています。1983年には香港のアラン・タムがカバーし、1995年には英語版「Mary Ann」がリリースされました。また、メンバー同士の交流やファン参加型のイベントも多く行われています。近年でも、春のコンサートツアーグッズとして様々なデザインの焼き饅頭や特別な商品が販売され、根強い人気を誇っています。

結論

「メリーアン」は、ALFEEの代表曲として、今なお多くのリスナーに愛され続けています。バンドとしてのメッセージや思いが込められたこの楽曲は、単なる音楽を超えて、ファンとの絆を深める重要な存在です。リリースからの年月が経っても、その魅力は色あせることなく、多くの人々の心に響き続けています。

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