メルセデス・ベンツ・EQA

メルセデス・ベンツ EQA：高級感と環境性能を両立させた電動SUV

メルセデス・ベンツが展開するEQブランドの電動車シリーズに属するEQAは、Cセグメントに位置する高級クロスオーバーSUVです。2017年にフランクフルトモーターショーでコンセプトモデルが公開され、2021年2月には欧州、同年4月には日本で発売されました。EQCに続く、同ブランドのEV専用モデルとして第二弾を飾る重要なモデルとなっています。

洗練されたデザインと高い走行性能

EQAは、GLAと共通のプラットフォームやインテリアを採用した兄弟車ですが、EQブランド独自のデザインが随所に散りばめられています。GLAと類似した全体的なシルエットながらも、特徴的なフロントグリルや、左右で一直線に繋がるテールランプ、空力性能を最適化したホイールなどが、EQAの個性を際立たせています。

空力性能の向上にも力を入れており、Cd値は0.28を達成。これは、走行時の空気抵抗を低減し、航続距離の向上に貢献しています。ボディシェルはGLAと共通ですが、パワートレインをシャシー・ボディから切り離すなどの工夫により、従来のEVと比較して静粛性の高さを実現しています。

2023年3月にはフェイスリフトを実施。フロントグリルなどのデザインが変更されたほか、リア形状も空力性能の向上を目的として最適化されました。また、上位グレードであるEQA250+ではバッテリー容量の増強も行われ、さらなる進化を遂げています。

バリエーションと航続距離

動力性能についても、発売当初から改良が重ねられています。発売当初の最廉価グレードEQA250にはフロントに1基の誘導モーターが搭載されていましたが、2022年5月からは高効率な同期モーターに変更。これにより、航続距離が改善されました。4WDモデルは、フロントに誘導モーター、リアに同期モーターを搭載する構成です。

リチウムイオンバッテリーの容量は、EQA250+以外のグレードでは66.5kWhです。EQA250+は、2023年3月のフェイスリフトによってバッテリー容量が70.5kWhに拡大し、航続距離がさらに伸びています。

日本市場においては、2024年4月のマイナーチェンジにより、EQA250はEQA250+へとグレード名が変更されました。この変更によって、より高容量バッテリーと、それに伴う航続距離の向上を享受できるようになりました。

まとめ：環境性能と高級感を両立

メルセデス・ベンツEQAは、環境性能と高級感を両立させた電動SUVとして、高い評価を得ています。洗練されたデザイン、高い静粛性、そして進化し続ける動力性能は、ドライバーに快適な運転体験を提供します。EQAは、電動車の可能性を大きく広げる存在として、今後も注目を集めることでしょう。 今後の技術革新にも期待が高まります。

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