メルセデス・ベンツ・W204

メルセデス・ベンツ 3代目Cクラス(W204/S204/C204)徹底解説

2007年に登場した[メルセデス・ベンツ]]3代目Cクラスは、[[セダン]、[ステーションワゴン]、[クーペ]の3つのボディタイプで展開されました。このモデルは、Sクラス(W221)と共通するデザインモチーフを取り入れ、洗練されたスタイルと先進的な技術を融合させた点が大きな特徴です。

デザインと特徴

ヘッドライトを始めとするエクステリアデザインは、当時のフラッグシップモデルであるSクラス(W221)と強い類似性を持ち、高級感とスポーティさを両立。グレード体系は、クラシック、エレガンス、アバンギャルドと展開され、それぞれに異なるデザイン要素が与えられました。特にアバンギャルドは、グリル中央に大型のエンブレムを配置した「クーペ・グリル」を採用し、スポーティな印象を強調。当初クーペ専用とされたこのグリルは、後にスポーティモデルのアイコンとなりました。

発売と日本市場への導入

2007年1月18日の正式発表後、欧州では同年3月31日に発売開始。日本市場への導入は同年6月22日に行われ、C200、C250、C300アバンギャルドSがラインアップされました。C250は型式認定の遅れから発売が遅れるなど、日本市場向けには独自の仕様が用意されました。例えばアバンギャルドSはパドルシフトを備えるなど、ドイツ本国にはない日本専用モデルでした。標準装備されたCOMANDシステムは、CD/DVDビデオ/音楽ファイル再生に対応するなど、先進的なインフォテインメント機能を提供していました。また、リアシートを倒してトランクと一体で使える「トランク・スルー」機能も、2008年モデルからオプション設定されました。同年10月には高性能モデルのC63 AMGが追加され、翌2008年4月にはエントリーモデルとなるC200コンプレッサーが追加されました。同年4月8日にはステーションワゴンの販売も開始されました。

継続的な改良とマイナーチェンジ

その後、Cクラスは継続的に改良を受けました。2009年8月には一部改良が行われ、エンジンはV型6気筒から直列4気筒ターボに変更され、燃費の大幅な改善を実現。C250 エレガンスは廃止となり、C250ブルーエフィシェンシーアバンギャルドが新設定されました。また、C300ステーションワゴンが追加されました。2010年にはC200シリーズのエンジンが変更され、燃費性能と動力性能が向上。同年、C63 AMGにはパフォーマンスプラスという限定車も登場しました。

2011年5月には大幅なマイナーチェンジを実施。エクステリアはLEDを多用し、Cシェイプのデザインが取り入れられました。インテリアはダッシュボードを全面刷新、メーターパネルにカラーディスプレイを採用。安全装備としてアテンションアシストやアダプティブハイビームアシストが標準装備化されました。トランスミッションは7速ATの7G-TRONIC PLUSに換装され、燃費性能が向上しました。軽量化のため、ボンネットなど一部にアルミニウムを採用しました。このマイナーチェンジではC350ブルーエフィシェンシーアバンギャルドが追加されました。また、高性能モデルのC63 AMGクーペブラックシリーズが欧州で発表され、日本でも限定発売されました。

マイナーチェンジ後も、Cクラスは改良と追加グレード投入を続けました。C180 ブルーエフィシェンシーや、数々の特別仕様車が発表され、顧客のニーズに対応したラインアップを展開。ECOスタートストップ機能、レーダーセーフティパッケージなどの先進技術も導入され、安全性と環境性能の向上にも力を入れています。モデルライフサイクルの終了間際には、C180クーペ トレンドなど、価格を抑えたエントリーモデルも登場しました。

グレード体系

日本市場では、C200KをC200コンプレッサー、C230をC250、C280をC300と表記して販売されました。他にも様々なグレードや特別仕様車が登場し、多様な顧客のニーズに対応してきました。

まとめ

メルセデス・ベンツ3代目Cクラスは、その洗練されたデザイン、先進技術、そして多様なグレード展開によって、高い人気を誇るモデルとなりました。このモデルの登場は、メルセデス・ベンツの歴史においても重要な出来事であり、後のCクラスモデルにも大きな影響を与えています。この文章が、3代目Cクラスの歴史と魅力を理解する上で役立つことを願っています。

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