メルセデス・ベンツ・W223

メルセデス・ベンツ Sクラス（W223型）

2021年に登場したメルセデス・ベンツSクラス（W223型）は、8年ぶりのフルモデルチェンジで、ラグジュアリーセダンの新たな基準を打ち立てました。

エクステリアとインテリア

「官能的純粋」をデザインコンセプトに、滑らかな曲線と抑制されたラインが特徴的なエクステリアは、Cd値0.22という優れた空力性能を実現しています。フラッシュフィットドアハンドルなど、細部にもこだわりが感じられます。インテリアは、12.8インチの縦型OLEDメディアディスプレイが目を惹き、デジタルとアナログの調和が美しい空間を作り出しています。ユリの花をモチーフにしたステアリングホイールや、大幅に進化したアンビエントライトなど、上質な素材と高度な技術が融合しています。人間工学に基づいたシートは、長時間のドライブでも快適な座り心地を提供します。後席には、ヒーター機能付きの調整可能なヘッドレストクッションが追加され、さらに快適性が向上しています。

先進技術と安全性

Sクラスにふさわしい革新的な技術が多数搭載されています。世界初となるSRSリアエアバッグや、フロントウィンドウに投影されるARナビゲーションは、その一例です。SRSベルトバッグやクッションエアバッグなどの安全装備も充実しており、乗員の安全性を最大限に確保しています。リア・アクスルステアリングは、走行安定性と取り回しやすさを両立します。

環境への配慮

製造工程においても、環境への配慮が徹底されています。再生プラスチックや再生可能原料を積極的に使用し、CO2排出量削減に貢献しています。生産拠点であるジンデルフィンゲン工場の「ファクトリー56」は、高い省エネルギー性能を実現しています。

日本市場

日本市場では、2021年1月に発売開始されました。キャッチコピーは「すべての革新は、あなたの大切なもののために。」です。日本仕様は全車9速ATと4MATIC（四輪駆動システム）を搭載し、右ハンドルも選択可能です。発売当初はS 400 d 4MATICとS 500 4MATICの2種類のエンジンが用意されました。その後、S 580 4MATIC、プラグインハイブリッドモデルのS 580 e 4MATIC ロング、AMGモデルのS 63 E PERFORMANCEなどが追加設定されました。2023年の一部改良では、S 450 d 4MATICが追加され、全モデルが電動化されました。

メルセデス・マイバッハ Sクラス（Z223型）

メルセデス・ベンツの最高級ブランドであるメルセデス・マイバッハのSクラスは、W223をベースとしたZ223型が2021年に登場しました。

デザインとインテリア

威風堂々としたエクステリアデザインと、贅を尽くしたインテリアが特徴です。後席は、ロングホイールベース仕様をさらに延長し、圧倒的な広さと快適性を提供します。電動開閉機能付きの後席コンフォートドアや、高度な静粛性を実現するための様々な工夫が施されています。ローズゴールドのアクセントが施されたインテリアは、マイバッハならではの高級感を演出します。ファーストクラスパッケージでは、左右独立シート、クーリングボックス、格納式テーブル、シャンパングラスなどが装備され、究極の贅沢を味わえます。ツートーンボディカラーは熟練の職人による手作業で仕上げられています。

日本市場

日本市場では、2021年7月に先行予約が開始されました。S 580 4MATICとS 680 4MATICの2種類のエンジンが用意され、全車4MATICを搭載します。20インチまたは21インチの鍛造アルミホイールを標準装備し、オプションでE-ACTIVE BODY CONTROLも選択可能です。その後、Edition 100、Haute Voiture、Night Editionなど、限定車も発売されました。

エンジンとテクニカルデータ

（詳細は、公式サイト等をご確認ください）

関連項目

メルセデス・ベンツ Cクラス
メルセデス・ベンツ Eクラス

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