メープルリーフ・ガーデンズ

メープルリーフ・ガーデンズの歴史

メープルリーフ・ガーデンズは、カナダのトロントに位置する著名な歴史的建築物であり、長年にわたって多くの人々に親しまれてきました。特に、NHLのトロント・メープルリーフスの本拠地としての役割が広く知られています。1931年に、約150万カナダドルという巨額の費用をかけて建設が完了し、スポーツイベントや音楽公演など、多様な用途で使用されました。

こけら落としは1931年11月12日、メープルリーフスとシカゴ・ブラックホークスの試合でした。その後、11月19日には初のプロレス興行も開催され、1万5千人もの観衆を動員しました。この歴史的な会場では、1946年11月にはBAA（現NBA）のトロント・ハスキーズの試合が行われましたが、ハスキーズは1シーズンで撤退することとなりました。その間、さまざまなイベントが行われ、特に1964年から1966年にかけてはビートルズのトロント公演が行われ、他にもボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンといった著名なアーティストもパフォーマンスを行いました。

さらに、メープルリーフ・ガーデンズはNHLオールスターゲームの第1回試合の会場としても使用された実績があります。また、その後はトロント・ラプターズがホームアリーナとして利用していたこともあり、さまざまな競技やエンターテインメントが楽しめる場所としての役割を果たしていました。

プロレスのファンにとっては特に重要な場所で、五大湖地域を拠点とするプロレス団体NWFはここで興行を行い、インド人レスラーのタイガー・ジェット・シンのホームリングとしても知られています。特に1977年2月6日には、ハーリー・レイスがテリー・ファンクに勝利し、第52代NWA世界ヘビー級王者に輝くという歴史的な瞬間もここで生まれました。

しかし、建物は老朽化が進み、1999年に新たにエア・カナダ・センターが完成したことで、メープルリーフ・ガーデンズは閉鎖を余儀なくされます。閉鎖後は改修が行われ、1階部分にはロブローのショッピングセンターが設けられ、2階以上にはライアソン大学の運動施設が整備されました。こうして、かつての栄光を持つ建物は、新たな用途へと生まれ変わりました。

このようにメープルリーフ・ガーデンズは、トロントのスポーツや音楽の歴史に深く根差していることが分かります。その独自の特徴や歴史的背景は、今後も多くの人々の記憶に残り続けるでしょう。

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