モアナと伝説の海 (シリーズ)

ディズニー・フランチャイズ『モアナと伝説の海』：海と伝説の物語

2016年のアニメ映画から始まった『モアナと伝説の海』は、今やディズニーを代表する人気シリーズへと成長しました。ポリネシアの豊かな文化と壮大な冒険が描かれたアニメ映画は世界中で高い評価を受け、その魅力は続編や実写映画、さらにはテーマパークのアトラクションへと広がりを見せています。

映画作品：波を越える冒険

2016年のアニメ映画『モアナと伝説の海』は、監督ロン・クレメンツとジョン・マスカーによる長年の構想から生まれました。当初はマウイを主人公とした物語を企画していましたが、ポリネシアへの調査旅行を通して、航海術に長けた若い女性モアナを主人公に据えた新たな物語が構想されました。

ポリネシアの人々の歴史、特に約3000年前に行われた長距離航海の謎に着想を得た本作。古代ポリネシアの人々が独自の航海技術と地理的知識を持ち、広大な太平洋を自由に航海していたという事実が、映画制作の重要なインスピレーションとなりました。クレメンツとマスカーは、フィジー、サモア、タヒチへの調査旅行を行い、現地の文化や伝統を丁寧に研究。その結果、文化的に正確で、ポリネシアの人々の精神性と深い繋がりを持つ物語が完成しました。制作には5年を費やし、文化的正確性と感受性を重視した制作体制が敷かれました。専門家チーム「オセアニア・ストーリー・トラスト」の助言を受け、ストーリーは何度も練り直され、細部に至るまでこだわり抜かれた作品です。


2024年には続編『モアナと伝説の海2』が、2026年には実写版『モアナと伝説の海』の公開が予定されています。続編は、2020年から開発が進められ、当初はDisney+向けのシリーズとして計画されていましたが、劇場公開作品へと変更されました。実写版では、ドウェイン・ジョンソンがマウイ役で再出演することが決定しています。

その他メディア展開：伝説は広がる

アニメ映画の成功を受けて、『モアナと伝説の海』の世界観は様々なメディアへと展開されています。

短編映画『マウイの魚釣りチャレンジ』: アニメ映画本編と同時公開。マウイとモアナのコミカルなやり取りが楽しめる作品。
他の映画へのカメオ出演: 『シュガー・ラッシュ:オンライン』や『LEGO ディズニープリンセス:お城の冒険』など、他のディズニー作品にもモアナが登場しています。
テーマパークのアトラクション: ディズニーパークでは、モアナに会うことができるグリーティングイベントが開催されています。
エプコットのアトラクション「ジャーニー・オブ・ウォーター」: 地球の水循環をテーマにしたウォークスルー型アトラクション。2023年10月にオープンしました。

キャストとキャラクター：記憶に残る登場人物たち

アニメ映画では、モアナ役をアウリイ・クラバリョ、マウイ役をドウェイン・ジョンソンが担当。個性豊かなキャラクターたちが、物語に彩りを添えています。また、モアナはディズニー・プリンセスの一員として、タマトアやカカモラはディズニー・ヴィランズの一員として、それぞれ作品世界に貢献しています。

まとめ：未来へ続く伝説

『モアナと伝説の海』は、アニメーション映画の枠を超えた、多角的なメディアミックス・フランチャイズとして成長を続けています。ポリネシア文化を尊重し、丁寧に作り上げられた物語は、世界中の人々の心に感動を与え続け、今後も新たな展開が期待されるシリーズです。

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