モグモグGOMBO

『モグモグGOMBO』の概要

『モグモグGOMBO』（モグモグゴンボ）は、1993年から2003年にかけて日本テレビ系列で放送された子供向け料理教育番組です。毎週土曜日の18時30分から19時に放送され、カゴメの一社提供で制作されました。番組の司会は、ヒロミと林家こぶ平（現・九代目林家正蔵）が務め、二人は最終回までこの役割を担っていました。

番組の構成は非常にユニークで、毎回異なるテーマが設定されていました。例えば、「ご当地の有名食材」や「父母への感謝」といったテーマに基づき、前半ではそのテーマに関連する社会見学を行い、後半ではテーマにちなんだオリジナル料理を3〜4組の小学生が調理しました。そして、それを司会者たちと共に試食する流れとなっていました。このように、エンターテインメントと教育を融合させた内容が視聴者を楽しませていました。

さらに、番組には『ゴンボくん』というイメージキャラクターが存在し、そのデザインは数回変更されましたが、声は放送開始から終了まで柿沼紫乃が担当していました。視聴率は初回5.3%から徐々に上昇し、全期間にわたって平均12〜14%を維持しました。特に冬期には16〜17%を記録することもあり、最高視聴率は1996年5月に19.6%を達成しました。

番組は2001年からは『24時間テレビ』との関係から、休止することもありましたが、それまでは一貫して土曜日のこの時間に放送され続けました。2003年9月27日の放送をもって10年半の歴史を閉じ、最後のエンディングにはSMAPの「世界に一つだけの花」が流れました。

制作スタッフ

『モグモグGOMBO』は多くのスタッフによって支えられていました。ナレーションは林田尚親、柿沼紫乃が担当し、構成には喰始、詩村博史、関根清貴、川原慶太郎、ひめはじめといった多彩なメンバーが関わっていました。また、制作には日本テレビの他、IVSテレビ制作などが名を連ねています。

歴代のエンディングテーマも多種多様で、古川恵実子の「さすらいのモグモグ・ゴンボ」といった曲から、愛する言葉をテーマにしたものまで、さまざまな楽曲が使用されました。

番組のエピソード

番組開始当初は、中堅落語家の林家こぶ平と若手タレントのヒロミが組む形で進行されましたが、放送が進むにつれ二人の立場が逆転するような展開も見られました。ヒロミの自己主張が強くなり、こぶ平がより立てられる形に変わっていったのです。特に番組終了後、ヒロミはこぶ平に対し過去の行動について謝罪するコメントを残したエピソードもあり、二人の関係は印象的でした。

また、ナレーターの林田尚親は、娘が歌手の大原櫻子であることでも知られ、番組内で家族と共演したこともありました。一方で、1995年には番組のブランドを活かしたゲームも登場しましたが、その内容は番組とは関係のない設定であったため、批評は芳しくありませんでした。

『モグモグGOMBO』は、料理を通じて子供たちにさまざまなメッセージを届け、多くのファンに愛された番組として記憶されています。その教育的な側面とエンターテインメント性は、今でも多くの人々に思い出されています。

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