モヌメンタル闘牛場

モヌメンタル闘牛場（Plaza Monumental de Barcelona）、通称ラ・モヌメンタルは、スペイン・カタルーニャ州バルセロナのアシャンプラ地区に位置する、かつて存在した闘牛場です。この闘牛場は、バルセロナ地下鉄2号線のモヌメンタル駅の名称の由来ともなっています。

歴史

1914年に竣工した後、1916年に増築され、現在の名称であるモヌメンタル闘牛場となりました。最盛期には19,582人もの観客を収容することができ、バルセロナにおける主要な娯楽施設の一つとして、長年にわたり市民に親しまれてきました。

しかし、2010年7月28日、カタルーニャ州議会はカタルーニャ州内での闘牛の興行を禁止する法律を制定しました。この闘牛禁止法は2012年1月1日から施行され、モヌメンタル闘牛場はカタルーニャ州において、最後の闘牛が開催された場所となりました。

闘牛が禁止された後、モヌメンタル闘牛場は様々なイベントスペースとして活用されていますが、その歴史的な価値と建築物としての美しさは今もなお健在です。かつての賑わいを偲ばせる外観は、多くの観光客を魅了し、バルセロナのランドマークの一つとして、その存在感を示し続けています。

モヌメンタル闘牛場は、単なる闘牛場としてだけでなく、カタルーニャの文化と歴史を象徴する存在として、今後も記憶されることでしょう。

補足

アシャンプラ地区：バルセロナ中心部にある地区で、碁盤の目のような整然とした街並みが特徴です。
カタルーニャ州議会：カタルーニャ自治州の立法機関です。
* 闘牛禁止法：動物愛護の観点から、カタルーニャ州における闘牛の興行を禁止する法律です。

もう一度検索