モノクロのキス

シド「モノクロのキス」：メジャーデビューを飾ったアニメタイアップ曲

「モノクロのキス」は、シドが2008年10月29日にリリースしたメジャーデビューシングルです。キューンレコードから発売され、バンドにとって通算12枚目のシングルとなります。

アニメ『黒執事』との出会い

この楽曲は、TBS系アニメ『黒執事』（毎日放送制作）のオープニングテーマとして起用されました。シドにとって、自身の楽曲がアニメのタイアップとなるのは初めての経験でした。アニメの世界観と楽曲の持つ独特な雰囲気が見事に融合し、大きな話題を呼びました。

リリース形態と特典

「モノクロのキス」は、通常盤の他、「黒執事」仕様盤がリリースされました。初回限定盤には、A、Bタイプそれぞれ異なる映像を収録したDVDや、原作者である枢やな先生の描き下ろしポストカード（A：シエル、B：セバスチャン）が封入されました。Cタイプには、アニメ仕様のワイドキャップステッカーが封入されています。

記録と評価

このシングルは、初動売上がこれまでの最高だった「涙の温度」を大きく上回り、順位も自己最高位タイの4位を記録しました。さらに、本作は第31回アニメグランプリアニメソング部門を受賞し、シドの音楽がアニメファンからも高く評価されるきっかけとなりました。

「モノクロのキス/黒執事ver.」

2009年1月21日には、「モノクロのキス/黒執事ver.」が新たにリリースされました。ジャケットは原作者である枢やな先生の描き下ろしとなっており、ファンにとってはたまらないアイテムとなっています。

楽曲の特徴

「モノクロのキス」は、アニメ『黒執事』の世界観を色濃く反映した楽曲です。ダークでミステリアスな雰囲気を持ちながらも、サビのキャッチーなメロディが印象的です。マオさんの独特な歌声と、バンドの演奏が一体となり、聴く人を惹きつけます。

制作秘話

2番のBメロからサビに切り替わる箇所で、マオさんの歌唱中にノイズのような音が一瞬入ってしまっています。これは、マオさんがメジャーデビューシングルというプレッシャーから、自分の歯を一瞬マイクにぶつけてしまったことが原因だそうです。アルバムに収録された際には、このミスは修正されています。

さまざまな場所で

「モノクロのキス」は、シドの代表曲の一つとして、数多くのアルバムに収録されています。また、Fantôme Irisや小野大輔さんによってカバーもされており、その魅力は世代を超えて広がり続けています。

1stスタジオ・アルバム『hikari』
1stベスト・アルバム『SID 10th Anniversary BEST』
2ndベスト・アルバム『SID ALL SINGLES BEST』
3rdベスト・アルバム『SID Anime Best 2008-2017』
2ndカップリング・ベスト『Side B complete collection〜e.B 2〜』
Fantôme Iris - 配信限定シングル『histoire』
* 小野大輔 - トリビュートアルバム『SID Tribute Album -Anime Songs-』

シドの「モノクロのキス」は、アニメ『黒執事』と共に、多くの人々の心に深く刻まれた名曲です。

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