アニメグランプリ

アニメグランプリの概要

アニメグランプリは、日本のアニメーションを対象とした賞で、アニメ雑誌『アニメージュ』が主催しています。この賞は読者の人気投票によって受賞者が決まる仕組みで、アニメファンにとって毎年の楽しみの一つとなっています。1979年のアニメブーム期に始まり、現在までに40年以上の歴史を刻んできました。投票は『アニメージュ』本誌に付属する専用葉書を通じて行われ、集計結果は毎年6月号で発表されています。

現在、アニメグランプリには「グランプリ部門（作品賞）」、「キャラクター部門」、「声優部門」、「アニメソング部門」の4部門があります。過去には制作スタッフや歌手部門、さらには歴代ベストワンを選出する部門も存在しましたが、現在は性別に関係なく得票数のみが発表されています。

歴史的背景

アニメグランプリの最初の開催は1979年から1980年にかけてで、当初は作品やキャラクターなどを含む11の部門でスタートしました。その後、毎年行われる形式となり、1980年の10月号では男女別に分かれた歌手部門も導入されました。

1981年にはベストワン部門が新設され、1984年からは、当時の編集長・尾形英夫の意向で日本武道館での大規模な表彰式が行われるようになりました。しかし、1990年の第7回をもって日本アニメ大賞との統合は実現せず、アニメグランプリは独自の路線を歩んでいきました。

変遷

アニメグランプリの部門構成には何度かの変更があり、1984年から1991年までの間に多くの部門が設けられたり廃止されたりしました。「アニメージュ賞」や「歌手部門」、「アニメソング部門」などが存在し、その都度形を変えてきました。最も大きな変化は部門数の削減で、最近の回では4部門に収束しています。

特に第37回からは、表彰のタイミングが毎年の9月号に変更され、中でも投票の対象期間が前年度の11月末までから開催年の3月末までに拡大され、2クール分けて放送されたアニメに対する投票もまとめられるようになりました。

現在の状況

アニメグランプリは今なお、多くのアニメファンに支持されており、毎年の結果発表は注目を集めています。現在の主要部門はグランプリ作品部門、キャラクター部門、声優部門、アニメソング部門の4つです。これらの部門での受賞は、アニメ作品やキャラクター、声優の人気を測る重要な指標とされています。また、以前設置されていた部門のいくつかは、アニメ業界の発展や変化と共に姿を消しましたが、アニメグランプリの人気は依然として衰えることはありません。これからも多くのアニメファンに愛される存在であり続けることでしょう。

もう一度検索