モハマドゥ・イドリス

モハマドゥ・"モ"・イドリス（Mohammadou Idrissou、1980年3月8日 - ）は、カメルーンの首都ヤウンデ出身の元サッカー選手です。カメルーン代表としても活躍し、国内外の様々なクラブでその才能を発揮しました。イドリソとも表記されます。

クラブでのキャリア

イドリスは、母国のRCバフーサム、コトンスポール・ガルアといったクラブを経て、2000-01シーズンの冬にドイツ5部のFSVフランクフルトへ移籍しました。FSVでは、18試合で15得点という驚異的な成績を残しましたが、チームは4部への昇格を果たすことはできませんでした。しかし、その活躍が認められ、イドリス自身は翌2001-02シーズンに3部のSVヴェーエンに引き抜かれました。SVヴェーエンでは、サベル・ベン・ネティシャとのコンビで得点を量産し、その名を轟かせました。

2003-04シーズンには、移籍金30万ユーロでブンデスリーガ1部（当時）のハノーファー96へ移籍。フレディ・ボビッチとのコンビで、トップリーグ初挑戦ながら9得点を挙げる活躍を見せました。シーズン終了後には契約を2006年まで延長しています。しかし、2004-05シーズンになると出場機会が減少し、冬の移籍市場でヴェリコ・パウノヴィッチが加入したことで、フランス1部のSMカーンへレンタル移籍することになりました。

2006年1月にはMSVデュースブルクと個人契約を結びましたが、膝の問題でメディカルチェックに失敗し、加入には至りませんでした。その後、ハノーファーに戻ることもできず、無所属の状態に陥りました。同年6月、改めてメディカルチェックに合格し、デュースブルクに2年契約で加入しました。2部リーグのデュースブルクでは8得点を挙げ、チームの1部昇格に貢献。しかし、翌シーズンの1部リーグでは得点を挙げることができず、2008年1月の移籍市場終了間際に2部のSCフライブルクへ移籍しました。フライブルクでは、ロビン・ドゥット監督の下でレギュラーとして活躍し、1年半で25得点を挙げるなど、ファンから絶大な人気を集めました。

フライブルクから契約延長のオファーを受けましたが、これを拒否し、2010-11シーズンにボルシア・メンヒェングラートバッハへ自由移籍で加入しました。2年契約で加入したものの、33試合で5得点という結果に終わり、2011-12シーズンにはリュシアン・ファーヴル監督の構想外となり、2011年8月31日に2部のアイントラハト・フランクフルトへ移籍しました。フランクフルトでは、7節のアウェー、エネルギー・コットブス戦でデビューし、89分に初得点を挙げました。続く8節のハンザ・ロストック戦、9節のディナモ・ドレスデン戦でもそれぞれ2得点を挙げ、3試合で5得点と量産し、最終的に14得点を挙げてチームの昇格に大きく貢献しました。2012年7月27日には、2部の1.FCカイザースラウテルンと契約しました。

代表でのキャリア

ユース時代には、1999 FIFAワールドユース選手権に出場。A代表としては2003年にデビューを果たし、同年のFIFAコンフェデレーションズカップ2003に出場しました。コンフェデレーションズカップでは全5試合に出場し、チームは準優勝を果たしましたが、自身は得点を挙げることができませんでした。その後、代表から遠ざかる時期もありましたが、ポール・ル・グエン監督の下ではレギュラーとしてサミュエル・エトーとコンビを組むようになり、2010 FIFAワールドカップのメンバーにも選出されました。しかし、チームはグループリーグ最下位で敗退。エトーとのコンビには、ピエール・ウェボやエリック・マキシム・シュポ＝モティングが選ばれることもあり、イドリスは全3試合に途中出場しました。

代表歴

出場大会
カメルーン代表
2010 FIFAワールドカップ
試合数
* 国際Aマッチ 39試合 6得点（2003年-2014年）

もう一度検索